第18夜：異界の者 �� ページ14
(そういう奴等(人間)をずっと、観てきたからな……)
獰猛なモンスターの出現に、少女たちは互いを庇うように身を寄せ合うと、
四肢をガタガタと震わせながら、
ピンク色の髪をした少女が足元に落ちていた棒切れを握りしめた。
「葵だけはわたしが絶対に守って見せる！例えそれが、絶対に叶わない相手であろうと！
葵を傷つけるやつは許さない！悪魔だかなんだか知らないけど かかってきなさいよね！」
―――あんなもの(棒切れ)で、何をする気なのやら……。
すると今度は青い髪の少女が両手を広げ、ピンク色の髪の少女の前に出た。
「おねえちゃんは私が守る！
命を掛けてでも……私が守って見せる！悪魔だろうがなんだろうが、
私は諦めない！
おねえちゃんは渡さない」
―――……諦めない、か。
「―――……姉妹か。行動は幼いし、見るからに霊力はない。
身体能力も高そうではないな。
死神の里の者達に害をなすような危険性はなさそうだ」
『どうします？主』
このままでは二人とも、モンスターの餌となるだろう。
「せっかく見つけた“貴重な情報”を、モンスターに横取りされるのは癪だな」
『了解しました』
隼の意図を組んだハクは、止まり木から飛び立つと、モンスターの上空へと移動した。そして、隼から渡されていた煙幕弾と睡眠弾をモンスターに投げつけた。
「ガルルルル―――！！！」
「「きゃぁぁぁ！！！」」
突然の来襲に、モンスターは成す術もなくただ悲鳴を上げる。当然人間達も、何が起こったのか分からない様子。
双方の悲鳴と物音が鳴りやんだ後、隼はハクが指定した座標へと向かった。
「どちらかで、良くないか？」
そこには、睡眠弾に充てられたモンスターと人間の姉妹が、双方仲良く眠っていた。
これではやり過ぎ感が否めない。隼の肩へと降り立ったハクが、首をかしげる。
『麻痺弾の方が良かったですか？』
「痛いのは、彼女達が可哀そう。まぁ、今のうちに始末するか…」
そう言うと、隼は手際よく睡眠状態のモンスターを仕留めた。
そして、草の上に転がる姉妹を見つめる。
「彼女達はとりあえず、護符をつけて里の近くの森に放そう」
『鬼の里の近くにですか？』
「ああ、ここよりモンスターの凶暴さは低いし、護符をつければ低級モンスターにやられることはないだろう」
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kohaku(プロフ) - レイレインさん» 有難うございます！師弟の回はもう少し続きます…！ (2021年5月27日 7時) (
レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
レイレイン - この陸翔と隼の関係、好きです！やっぱり結局は師弟なんだな。と温かくなります。 (2021年5月27日 6時) (レス) id: b67eda2bb0 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - いえいえ、こちらこそ身内みたいで見てて微笑ましいです！これからも身内みたいな幼馴染お願いします笑 (2021年5月26日 18時) (レス) id: 0b7aaa97b0 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 美園さん» すみません…CSの関係逸脱してしまっていますかね…（汗）ハノンさんの事は、身内のように心配して、大事にしています！（陸翔達のCSで、ハノンさんとの関係欄のセリフ参照位に…照） (2021年5月26日 18時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネー(プロフ) - kohakuさん» よし、応援します！頑張れ！隼さん！ (2021年5月26日 18時) (レス) id: f5691cda52 (このIDを非表示/違反報告)
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