第23夜：終わりの始まり �� ページ36
魔法使いの里―――
その日の里は、珍しく騒めき立っていた。
「副長が帰ってきた―――」
「今回の視察は長かったな…何年くらいだ？」
「確かうちの子が生まれる前だから…もう20年くらい経つよ」
「留守って感じがしないから―――すっかり忘れていたなあ」
深緑の紋様が入った白いローブを翻し、金色に輝く髪がさらりとなびく。
力を安定出力させるための魔法使いのシンボル的な杖をも持たず、手の通されていないローブの袖は、無造作に揺れていた。
「―――お帰りなさいませ、副長。報告したいことが山ほど―――」
「有難う。後日で良い書類はデスクに…その他の報告は15分後に書斎に来てくれ。先に里長に挨拶に行く。火急の用なら歩きながら聞くが―――」
足を止めることなく返答する副長の男に、部下の男は礼をすると「では15分後に」とその場を去った。
里長への挨拶を手短に終えると、魔法使いの里の副長…ゼロ＝アリセシアは自身の屋敷へと戻る。
ゼロが敷地に入ると同時に、眠っていた屋敷の機能が立ち上がり、電灯から湯沸かし、給仕に至るまでがオートマチックに動き出す。
これが―――魔法使いの住む屋敷。
一つの部族の副長でありながら、ゼロ＝アリセシアは里を離れる事が多かった。
そのほとんどを死神の里…“世界”を視察しながら過ごしている。
こうして里に戻るのは数年から数十年に1度のペースだが、
魔法使いの里で彼の顔を知らぬものはいなかった。
何故なら……
『お帰りなさいませ―――ゼロ』
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kohaku(プロフ) - レイレインさん» 有難うございます！師弟の回はもう少し続きます…！ (2021年5月27日 7時) (
レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
レイレイン - この陸翔と隼の関係、好きです！やっぱり結局は師弟なんだな。と温かくなります。 (2021年5月27日 6時) (レス) id: b67eda2bb0 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - いえいえ、こちらこそ身内みたいで見てて微笑ましいです！これからも身内みたいな幼馴染お願いします笑 (2021年5月26日 18時) (レス) id: 0b7aaa97b0 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 美園さん» すみません…CSの関係逸脱してしまっていますかね…（汗）ハノンさんの事は、身内のように心配して、大事にしています！（陸翔達のCSで、ハノンさんとの関係欄のセリフ参照位に…照） (2021年5月26日 18時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネー(プロフ) - kohakuさん» よし、応援します！頑張れ！隼さん！ (2021年5月26日 18時) (レス) id: f5691cda52 (このIDを非表示/違反報告)
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