第19夜：言葉遊び �� ページ16
精霊の里―――
「よぉリリア！遊びに来たぞ」
毎度アポイントも取らずに押し寄せ、頼んでもいない甘味物を大量に持ってくる陸翔に、顔をしかめていたリリア。
こんな不躾な男でも、一応一族の長であるため無下にはできず、仕方なく客室に案内した。
「甘い物を持ってきて下さるのは有難いけれど、一報入れてくれないと困るわ？陸翔」
「ん？ああ―――別に公式な訪問じゃない、オマエに会いに来ただけだ。後、アリアにもな！」
「―――……どうも」
客間で、リリアの隣に座るアリアも、小さくお辞儀を返した。
彼の性格をつかみ切れていない為、どう接すればよいのかがわからないのが本音だ。
(悪気はないのだと、エオも言っていたけれど―――)
出された珈琲を口に含ませながら、陸翔は話を進めた。
「本当はハヤトを使おうと思っていたんだけど、あいつも色々仕事があるみたいだしな…」
「当たり前です！！」
珍しく、声を荒立てるリリアに、アリアも視線を送る。
「いくら知友の仲とは言え、他族の副長を遣いに使うなんて……彼は私の友人でもあるのですから、あまりな扱いをするなら怒りますよ！」
「オマエの友人でもあるが、そこにいるアリアの恋人でもある。丁度いい機会を与えてやっているんじゃないか」
「陸翔ッ！！」
なんとも自分勝手な言い分に、頭を抱えるリリア。アリアもまた、ため息をついた。
「―――隼くんを苛めたら、エオに言いつけますから」
ツンと顔を背けるリリアに、陸翔は顔を引きつらせる。
「だから何で、ここでエオが出てくんだよ！」
―――陸翔は、幼馴染であるエルフの長…ハノンの言葉なら比較的素直に聴く。
これは、情報屋“隼”からのリークだった。
陸翔が明らかに態度を変えたところを見ると、この情報は当たりのようだ。ばつが悪くなったのか、慌てて話題を変えようとする。
「アイツ…最近他の仕事ばかりでなかなか捕まらないんだよな」
「陸翔が、隼くんに避けられているんじゃない？」
忖度なく、リリアが指摘すると顔をゆがめた。
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kohaku(プロフ) - レイレインさん» 有難うございます！師弟の回はもう少し続きます…！ (2021年5月27日 7時) (
レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
レイレイン - この陸翔と隼の関係、好きです！やっぱり結局は師弟なんだな。と温かくなります。 (2021年5月27日 6時) (レス) id: b67eda2bb0 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - いえいえ、こちらこそ身内みたいで見てて微笑ましいです！これからも身内みたいな幼馴染お願いします笑 (2021年5月26日 18時) (レス) id: 0b7aaa97b0 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 美園さん» すみません…CSの関係逸脱してしまっていますかね…（汗）ハノンさんの事は、身内のように心配して、大事にしています！（陸翔達のCSで、ハノンさんとの関係欄のセリフ参照位に…照） (2021年5月26日 18時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネー(プロフ) - kohakuさん» よし、応援します！頑張れ！隼さん！ (2021年5月26日 18時) (レス) id: f5691cda52 (このIDを非表示/違反報告)
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