Place ι 一番星 前編 �� ページ9
苦笑いを見せるカイルに、和希は笑顔でYESを突き付けた。
「なんだよそれ？！」
教室を出ようとしていた理玖が、椅子に戻ってくる。和希は計算通りだとニンマリと微笑んだ。
「なんだ、ご両親から聞いていなかったのか？理玖の御父上…水神家当主も、この武闘会優勝者で―――あの竜胆さんをダンスに誘って射止めたんだろう？」
「知らないし…(親の恋色話なんて誰が聴くかよ)」
祓い屋養成学校の武闘会は5年に1度。
つまりは、今年を逃せば在学中に出場する事が出来なくなる。
嫌いな父が優勝したという大会で、自分が優勝しないというのも気にくわないが、何より自分以外の誰かが優勝して、鈴花とダンスを踊る(そのまま結婚…)等という流れは絶対に阻止しなければいけない。
「その武闘会っていうのは、どうやったら参加できるんだ？」
「何だ理玖、参加するのか？」カイルが意外そうに尋ねた。
「父上には負けたくないし、鈴花は誰にも渡さない」
「―――…理玖が出るなら、俺も出ようかな……」
カイルまでもが乗り気になる。
「そう言うと思ったぜ！」
和希は武闘会の詳細が記された携帯画面を二人に見せた。
武闘会は、在学中の学生ならエントリーすればだれでも参加が出来る。使用できる武器は祓いの武器ならなんでも可能、体術や霊力の使用も許可されていた。元は、祓い屋としての能力を互いに高め合う事を目的としている為、実践で使う物ならなんだって使用可能なのだ。
とはいえ、学生達が互いの命を削り合うような危険な行為が許されるわけがない。
会場となるのはVRMMO(仮想現実大規模多人数同時参加型オンライン)内で、特殊なデバイスにより能力を含めた全身スキャニングが行われ、自分そっくりのアバターを脳と繋ぎ、使用する。
現実と違う事と言えば、参加者に与えられた共通の体力ゲージなるものと、痛覚刺激が1/10以下にカットされている為、攻撃を受けた部位がダメージに応じた機能不全に陥る事はあっても、痛みはほぼ感じない仕様となっている。
全学年が参加可能であり、公平性を保つために体力ゲージのみ男女年齢関係なく付与される量が決まっており、回復は無い。これにより、思い切り自慢の武器や技を発揮できるのだ。
「VRMMO…ゲームとかでよくあるやつか？」
「そう！でも、操作性は現実世界とほぼ同じで、使用できる能力や武器もまんまでスキャニングコピーされるらしい。ゲームに不得手でも問題ないらしいぜ」
「へぇ……」
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kohaku(プロフ) - 深影/ミカゲさん» リクエスト、有難うございます！最終回後、七夕とクリスマスネタ、書かせて頂きますね！ (2021年2月21日 22時) (
レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
深影/ミカゲ - 最終回…楽しみ過ぎます…！思わず見入っていました……リクエストさせて頂きます。季節ネタで、七夕とクリスマスをお願いしたいです！ (2021年2月21日 21時) (レス) id: ba68ca19cc (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 名無しのチートさん» リクエスト、有難うございます！最終回後はリクエストに専念しようと思います！節分＆コロナネタ、書かせて頂きますね！ (2021年2月21日 21時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» 最終回が楽しみですっ！(余りの凄さに鳥肌たちますた...！) 節分ネタとコロナネタが見てみたいです (2021年2月21日 21時) (レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» 了解です！(*´∀｀) (2021年2月20日 22時) (レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
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