Place κ IF 中編 �� ページ28
「違う高校？！」
思わず声を出す理玖。
理玖は、鈴花と共に白檀が講師を務める祓い屋養成学校に通っている―――。
何が、どうなっているのだ。理玖の戸惑いは増すばかりだった。
「では―――理玖に問おう。君は、何者だ？」
「何者―――って……。」
ちらりと、鈴花と白檀に視線を送る。だが、彼女達は心配そうな瞳で理玖を見つめるばかり。
「水神理玖―――俺は、代々の祓い屋の家…水神家の長男で、そこにいる白檀は実姉で、鈴花とは―――……幼馴染。祓い屋養成学校に通っている祓い屋だ。」
この状況で、彼女の前で“許嫁”とは言えなかった。明らかに、そこにいる鈴花は、理玖の知っている鈴花とは違う。今だって、鈴花と同じ高専に通っていると言っただけで、信じられない顔をしている。
「状況を整理すると―――白檀の弟は普通の人間なのに対して、姿形がそっくりな君には、祓いの能力があると言う事。二人の理玖が、存在する―――ということね」
「二人の理玖…？」「水神君―――」
問いかける白檀と鈴花に、茉莉はこくりと頷く。
「初見であるはずのあたしやアリサ、アマテラスの事を言い当て、視える事は疑いようもないし、嘘をついているとも思えない…君からすれば、まるで似て非なる世界にほおりこまれたかのようだろう？」
「―――そうだ・・・・・。」
理玖は重い口を開いた。
「俺は―――このシェアハウスの4号室に住んでいる。アマテラス様や茉莉さんとも友達だし、アリサや青羽やルスネさん…光にも祓いや手当で手伝ってもらっている。サンズには、ちょっと嫌われているけど…他のシェアハウスの皆とも―――」
(なのに―――ここのシェアハウスの住人の中には、俺の記憶がない…)
胸を抉られる様な虚無感が理玖を襲う。
大切な人の中に自分が居ない事は、こんなにも辛く苦しい事なのか――。
理玖の言葉に信じられないと言う顔をする白檀と鈴花。彼女達が、目の前にいる理玖を妖の変化や何かよくないものだとせず、自分達の知る“理玖”だと疑わないのは、彼の持つ気配や匂い、記憶も声もが“本物”だから。
ただ一つ―――彼の纏う、雰囲気を除いて。
「成る程……」
じっと話を聞いていた天照が、顎を抱えて頷いた。
「恐らく君は、この宇宙と同一の次元を持つ別の世界から、次元を超えてきたのだろうね」
さらりと語る天照の言葉に、理玖は顔をしかめる。
アリサや鈴花、白檀も理解が出来ず、視線を送り合って首を横に振った。
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kohaku(プロフ) - 深影/ミカゲさん» リクエスト、有難うございます！最終回後、七夕とクリスマスネタ、書かせて頂きますね！ (2021年2月21日 22時) (
レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
深影/ミカゲ - 最終回…楽しみ過ぎます…！思わず見入っていました……リクエストさせて頂きます。季節ネタで、七夕とクリスマスをお願いしたいです！ (2021年2月21日 21時) (レス) id: ba68ca19cc (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 名無しのチートさん» リクエスト、有難うございます！最終回後はリクエストに専念しようと思います！節分＆コロナネタ、書かせて頂きますね！ (2021年2月21日 21時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» 最終回が楽しみですっ！(余りの凄さに鳥肌たちますた...！) 節分ネタとコロナネタが見てみたいです (2021年2月21日 21時) (レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» 了解です！(*´∀｀) (2021年2月20日 22時) (レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
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