Place κ IF 中編 �� ページ25
天照による”浄化”はいつもの流れだが、それにしても彼の口ぶりが気になる。
「時に少年―――ここへは、どうやって？」
「どうやってって…歩いてきた。そういう意味じゃないのか？それに、少年って―――」
今までならば、天照は『理玖』と呼び捨てるのに。
今度は、天照が不思議そうに首を傾げ、黒のメッシュが入ったぼさぼさの白髪を掻いた。
「人間なのに―――不思議な子だね？君からは、かなり強い霊力を感じる……」
「何を言っている―――アマテラス様？俺は……」
反論しようと言葉を掛けたとたん、背後にシェアハウス住人の気配を感じた。
他の者が居るなら話は早い…早くこの茶番をどうにかしてくれ。
理玖は振り向き、不機嫌な顔でズカズカと大股で近寄って来たアリサに助けを求めた。
「アマテラス！ダイニングに置いていたウチの酒を知らないか？あんな度数の強い酒を飲むのはお前くらいしか……」
「丁度よかった、アリサ！アマテラス様がおかしいんだ、どうにかしてくれ！」
突然に声を掛けた理玖に、天照に対して食って掛かる勢いのアリサが、目を見開いた。
「―――なんだ？人間…どうしてうちの名を？」
「へっ？」
「アマテラス―――コイツは、新しい住人か？」
(何を―――言っているんだ？アリサまでも……)
理玖は表情を強張らせた。
確かに理玖に対して冗談を言っては笑って揶揄う事の多いアリサだが、今の彼女の表情は戸惑いと怪訝。笑っている様子はない。
(シェアハウスの住人の中の俺の存在が―――消えている？)
突然の眩暈が、理玖を襲った。ただでさへ先程の戦闘で霊力を使い切り、シェアハウスで大分と回復したとはいえ、強い倦怠感が残っている。
体力は―――もう限界だった。
ふらりと体が大きく傾く。
「っおい！人間、大丈夫か―――？！」
理玖の身体を支えたアリサの、声が遠くなる……。理玖は、そのまま意識を手放した。
・
・
・
ぼんやりと繋がった意識の奥で、聞き慣れた声がする……。
「私か、檀さんの後を付けていたのでしょうか―――」
「それにしても、おかしいわね…理玖は人外が視えないはずなのだけど」
「いや？だってコイツ、ウチの事を視て”アリサ”だと言ったぞ？」
(これは―――白姉と鈴花とアリサの声……。俺が、人外が視えないって、どういう事だ？)
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kohaku(プロフ) - 深影/ミカゲさん» リクエスト、有難うございます！最終回後、七夕とクリスマスネタ、書かせて頂きますね！ (2021年2月21日 22時) (
レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
深影/ミカゲ - 最終回…楽しみ過ぎます…！思わず見入っていました……リクエストさせて頂きます。季節ネタで、七夕とクリスマスをお願いしたいです！ (2021年2月21日 21時) (レス) id: ba68ca19cc (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 名無しのチートさん» リクエスト、有難うございます！最終回後はリクエストに専念しようと思います！節分＆コロナネタ、書かせて頂きますね！ (2021年2月21日 21時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» 最終回が楽しみですっ！(余りの凄さに鳥肌たちますた...！) 節分ネタとコロナネタが見てみたいです (2021年2月21日 21時) (レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» 了解です！(*´∀｀) (2021年2月20日 22時) (レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
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