Place η オイディプス（リクエスト）� 、─〇�系列は1番星 前編 後 ページ1
大きな屋敷の長い廊下の先に、陽だまりのように暖かい空気が流れ込む場所がある。
浄化体質を持つ“彼”の周りは、いつも空気の“音”が澄んで聴こえる。
もういい年の大人の器をしているくせに、裸足にぼさぼさの髪をした“らしくない”その姿を見つけると、理玖は、自慢の俊足で勢いよく間合いを詰め、白いふわふわとしたマフラーを躊躇なく引っ張った。
「わぁ！―――こらこら、危ないじゃないか」
つり目尻に朱を刺した優しい瞳が、ゆっくりと振り向いて犯人を捉えた。
「アマテラス様！稽古をつけてくれ！！」
「―――ん？稽古―――？」
いつもとは違う理玖の反応に、天照は首を傾げた。
聞けば、数日後に祓い屋養成学校で武闘会があるという。理玖は、その武闘会で優勝したいそうだ。
「どうして、その相手が私なのかな？」
朱色の目尻をニコリと微笑ませたまま、天照は問いかけた。このシェアハウスだけでも、適切な稽古役は沢山いるというのに。
「短期間で強くなりたい…絶対に優勝したいから」
(理由になっていないけれど……)
真剣な彼の目に、まぁいいでしょうと返事を返す天照は、天叢雲剣と呼ばれる3種の神器一つを取り出した。
廊下の縁側を下り、そのまま中庭へと降りる天照と理玖。
「どんな戦い方をしますか？」
「そうだな―――より実戦に近い形で、多面戦に備えたい。」
「良いでしょう―――では、私の武器はこの剣1本で。理玖は本番を見越して好きに打ち込んできてください。なんでも、構いませんよ！」
余裕綽々とした天照の、先程から変わらぬ表情に、理玖はニンマリと笑みを浮かべる。
余裕の笑みではない―――背筋に伝う緊張を悟らせないための、作られた笑みだった。
理玖もまた、祓い刀を腰に据え、姿勢を落とす。
天照の手にする天叢雲剣という剣の刃の長さは、理玖の祓い刀より短い。
(間合いを上手くとれば…)
自慢の最速抜刀術からの刃刀の振り方を、頭の中で計算する。
「多面戦で、思考の時間など、存在しませんよ？」
ぬっくりと、一瞬で理玖の間合いに滑り込み、顔を近づける天照。
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kohaku(プロフ) - 深影/ミカゲさん» リクエスト、有難うございます！最終回後、七夕とクリスマスネタ、書かせて頂きますね！ (2021年2月21日 22時) (
レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
深影/ミカゲ - 最終回…楽しみ過ぎます…！思わず見入っていました……リクエストさせて頂きます。季節ネタで、七夕とクリスマスをお願いしたいです！ (2021年2月21日 21時) (レス) id: ba68ca19cc (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 名無しのチートさん» リクエスト、有難うございます！最終回後はリクエストに専念しようと思います！節分＆コロナネタ、書かせて頂きますね！ (2021年2月21日 21時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» 最終回が楽しみですっ！(余りの凄さに鳥肌たちますた...！) 節分ネタとコロナネタが見てみたいです (2021年2月21日 21時) (レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» 了解です！(*´∀｀) (2021年2月20日 22時) (レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
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