Place ε Mission Impossibl 〜鬼ごっこ〜 �� ページ35
「サンズが紛らわしい事したから、大事になってるんだろう？」
「紛らわしいって…オイラはアマテラスに頼まれて弁当を届けてやったんだぜ？」
「そんなの、“精神感応”で伝えてくれたら受け取りに言ったのに。そもそも守り人に、俺か鈴花か白檀を呼び出すよう言ってくれたら…俺達は授業中でも、白檀が動いてくれたと思うぞ？」
呆れ顔で紙袋を受け取る理玖に、サンズは固まる。祓い屋養成学校に人外が入ったら、混乱するのは当然だと付け加えられた。
(確かに、追いかけてくる不躾な学生達を、遊び半分で揶揄った事には非を認めるが。そう言うのは、先に打ち合わせをしとくものじゃないのか？！)
黙り込むサンズに、ニンマリと口元を綻ばせる、理玖。
「メレッド(真犯人)探し、手伝ってくれるよな―――？」
「―――仕方ない…」
校内放送の指示通り、和希とカイルを教室へと戻らせると、理玖とサンズはメレッドの気配を辿った。とはいえ、この広い構内を隅から隅まで探すわけには行かないし、対象は移動する。姿形の解らない妖を、どうやって見つければよいのか…二人は頭を悩ませながら廊下を走り抜けた。
先程の校内放送で、生徒達は捜索を中断し、各自の教室へと戻っている。
廊下は人通りがなく静かであった。そんな中、バタバタと音と気配が残る。
「鈴花！！」「鈴ちゃん？！」
微かに聞こえる鈴花のクラスメイトの声に、足を止める理玖。
「ランと衣麻奈だ…」
「お、おい―――リク」
急に方向転換する理玖を追いかけるサンズ。
向ったそこには、青ざめた顔のランと衣麻奈。彼女達の見つめる先には―――
鈴花が・・・二人？
近道(ショートカット)で追いかけたサンズも目を見開いた。
サンズ(骸骨)の姿に、「ひっ」と声を上げた衣麻奈だが、隣にいる理玖は慌てる様子はない。彼が人外と一緒に行動しているには何か理由があるはずだ。
それよりも……
「理玖君…」
「どういうことだ？」
問い返す理玖に、ランが状況を説明した。
突然現れた獣耳の人外が、鈴花の姿に化けたという。どちらも、自分が鈴花(本物)だと言い張り、傍から見ればどちらが本物かが分からない―――。
「そんなの、鈴花しか知らない情報を言わせれば」
「そんなの、先程から試しているわよ…」
「おかしいんだ。セイントストーリア(漫画)の話や、カフェの話を振ってみても、どちらも答えるんだ」
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名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» 了解です！ (2021年2月14日 22時) (
レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 桜雲さん» リクエスト有難うございます！そして毎度、鈴花さんを我が子のように登場させて頂いており、感謝しております！！是非書かせて頂きます！ (2021年2月14日 22時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 名無しのチートさん» ご指摘有難うございます！右手記載のあった2か所を修正させて頂きました。また気になる点がありましたら、ご指摘下さい！ (2021年2月14日 22時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
桜雲(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいています！リクエストなのですが、もしよろしければ鈴花vs理玖さんが見たいです！お体に気を付けて頑張ってください (2021年2月14日 22時) (レス) id: a765f4403f (このIDを非表示/違反報告)
名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» すみません...すっごい言い忘れてました...サンズ左利きです......(すごい今更感) (2021年2月14日 21時) (レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
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