Place γ 心の壁（リクエスト） �� ページ11
厳粛なるシェアハウスに、少女の悲鳴が響く。
少女は何か恐ろしいモノでも見たかのように、水色の瞳に涙を浮かべて震わせていた。
「なんだ―――人間。アマテラスが住まうこのシェアハウス内で、泣くほど恐ろしいモノなんて―――」
「が……ガイコツが喋ったぁ――」
少女の瞳からは、次々と涙が溢れ出る。廊下に座り込む彼女に、手袋をはめた左手を差し出してはみたが、青い顔をして震えるだけ。
―――何にそんなに怯えているんだ……。
彼女の、ガラス玉のような瞳に映ったモノを見て、サンズは確信した。
「ああ、オイラの事か―――」
後々に天照から聞いた、この少女の名前は鈴花―――。禁忌を犯した人外を祓う事を生業とする“祓い屋”だという。
天照の言葉を信じられなかったサンズは、2度、訊き返した。
「は？スズが―――何だって？」
「だから、彼女は“祓い屋”なんだよ」
「何だって？！」「祓い屋だってば！」
ムキになる天照に、サンズは顔をしかめた。
特に殺気を纏わせていたわけではない。ただ、すれ違いざまに転んだ彼女に手を差し伸べただけ。警戒心があった事は確かだが、態度は随分と、友好的だったはずだ。それなのに、あの態度。
―――あんなチビッ子に、“祓い屋”なんて務まるのかよ・・・。
それが、骸骨の人外―――サンズの、祓い屋鈴花に対する第一印象だった。
その後の事は、とにかく大変だった。彼女に説明をしようにも泣きわめいて聞く耳を持たないし、後から事情を解さない男がすっ飛んで来て睨まれるし。
説明も御座なりにし、サンズは面倒事に巻き込まれる前にと、固有能力の近道(ショートカット)で逃げた。
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名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» 了解です！ (2021年2月14日 22時) (
レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 桜雲さん» リクエスト有難うございます！そして毎度、鈴花さんを我が子のように登場させて頂いており、感謝しております！！是非書かせて頂きます！ (2021年2月14日 22時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 名無しのチートさん» ご指摘有難うございます！右手記載のあった2か所を修正させて頂きました。また気になる点がありましたら、ご指摘下さい！ (2021年2月14日 22時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
桜雲(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいています！リクエストなのですが、もしよろしければ鈴花vs理玖さんが見たいです！お体に気を付けて頑張ってください (2021年2月14日 22時) (レス) id: a765f4403f (このIDを非表示/違反報告)
名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» すみません...すっごい言い忘れてました...サンズ左利きです......(すごい今更感) (2021年2月14日 21時) (レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
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