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空気を読まぬ彼の言葉に、嵐山の声が段々と大きくなる。
「お前！戦闘訓練中にそんな事を考えていたのか？！」
「訓練中を含め、常日頃から―――」
「かぁぁぁ！！！おま「せーんせ？」―――ヒｯ！」
―――理事長に、きちんと報告しておいてくださいね？
―――はい。
190�僂魃曚┐訛腓�な体が、小さな少女の一言で丸くなるのを見た。
その背中は、諦めたようにとぼとぼと後者の方へと消えていく。
「―――……」「―――……」
「悠都ちゃん―――「篝さん、会いたかった」」
機械ものに疎い主に、篝を呼びだす術はない。
緊急時は我―――従獣ケルベロスを使者に使うが、常日頃から従獣を小間使いしていい理由はない。
―――だからこうして、偶然にも会えるのは―――とても嬉しい事。
篝の言葉を遮る様に言葉を被せ、どこかに行ってしまわぬようにと腕に手を添える。
「篝さん、夕飯一緒に食べたいです―――」
「―――…うーん、いいけど。寮のカフェテリア行く？それとも――」
今日の日替わり定食は何だったかな……
篝は蒼色の瞳を空に向けた。
食べたいのは―――日替わり定食ではないのだろう……
もっと長い時間彼女と一緒に居るにはどうしたらいいのか、頭を悩ませる主に、我は心中でため息を浮かべた。
“―――全く、肝心なところで抜けていらっしゃるのですから”
嵐山教師との戦闘訓練からずっと、主を影から見守っていた我は、ここぞという時に疎い主に精神感応(テレパシー)で上言する。これは、主と我の間で行える特権でもある。
“手料理を―――お願いしてみるのは如何でしょう？篝様のご自宅にストックされていない食材を選べば、買い出しもご一緒できるやもしれません―――”
我は、主の従獣であり、恋愛相談員でも何でもないのだが……
最近の、自らの立場に疑問を感じつつも愚考を提案する我に、主は理解したのか、成程と掌を打つ。
「煮魚が食べたい―――篝さんの、手料理で」
「ふむぅ…じゃぁ、マーケット寄って帰ろうか！」
予想通りの運びとなる事に、我の心に安堵が宿った。
そして、主の表情にも、笑顔の花が咲く―――
(たまには―――いいでしょう。主の笑顔を守るのも、従獣の立派な務めですから)
主の影の中で、自らに言い聞かせる我の頭に
直接語り掛ける―――主の言葉(精神感応)。
“有難う、ケロベロス―――”
―――身にあまるお言葉です、主よ。
我は、並んで歩く２つの影を、見守るのだった。
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kohaku(プロフ) - 彩華さん» 有難うございます！引き続きの応援頂けるよう、頑張ります！ (2021年12月27日 7時) (
レス) @page30 id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - 遅ればせながら、悠都さんお誕生日おめでとうございます！これからのご活躍をお祈りいたします！もちろんケルべロスさんも！ (2021年12月26日 14時) (レス) @page30 id: ea837d69e9 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - シオンさん» 有難うございます！ (2021年12月21日 19時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 誕生日おめでとうございます〜〜🎉 (2021年12月21日 19時) (レス) @page30 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 鈴桜さん» 有難うございます！そう言って頂けて嬉しいです！ (2021年11月24日 17時) (レス) @page28 id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
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