Place １ メレッド �� ページ6
石畳の敷かれた緩やかな坂道を下り、街に出る。
この街は人が作った街の為、人口比率的には人間の方が多いが、
それでも多くの人外が当たり前のように行き交う。
隣町には人外が作った街があり、それでも人間は当たり前のように買い物をし、
当たり前のように人外と会話交わす。
人と人外が共存する世界―――これが、当たり前になりつつあるというのに…。
理玖の目の前で、籠からリンゴを落とした人外の女性に、拾ったリンゴを手渡す理玖。
「落としましたよ？・・・重そうだね、バス停まで運ぼうか？」
「あら？若いのに気が利くね！向かいの道路に車を停めてんだ、そこまでお願いできるかい？」
「お安い御用！」
理玖は女性から籠を受け取ると、彼女の案内する赤い車まで籠を運ぶのを手伝った。
液物の調味料をまとめ買いしたのか、なかなかの重量だ。
「後部座席でいい？」
「ああ、助かったよ！こっちの街まで来るついでと思って、ついつい買い過ぎちまってね！」
「あはは！あるある！降ろすときも気を付けてね！」
―――人も人外も変わらぬ交流が、街にはあるというのに…
人外と人が共存するにあたり、幾つかのルールが交わされている。
その一つが、お互いの生を尊重し、むやみな殺生を行わない事。
その禁忌を破った人外を“メレッド”等と勝手に呼び、駆除の対象として過剰に反応する学園側のやり方に、
理玖は疑問を抱いていた。
―――何がアラートだ、何がメレッドだ！
人間だって人外を、無慈悲で残酷に殺しているくせに。
人間同士だって――――散々争って来たくせに。
「俺だって………」
「随分と黒い闇を抱えているね―――坊や」
先程のリンゴ籠の人外と別れてから、後ろを付けられていた事には気が付いていた。
有事に備えてやや人気の外れた路地に曲がったとたん、
予想通りの声を掛けられる。
「―――そうかな？お姉さん程ではないと思うけど」
足を止め、振り向いた視線の先には にんまりと赤い口紅を綻ばせる人外の女がいた。
一見すると妖狼か何かの類だろう。
尖った灰色の耳は人の物ではない。
纏うオーラからは、かなりの実力が見て取れる。
人に扮していた白く細い腕に、灰色の毛が湧き上がった。
女の首元で白い三角錐のネックレスが揺れた。
「ふふふ―――可愛くて美味しそうな坊や。
お姉さんが、喰べてあげる」
Place 1 メレッド �あ�←Place １ メレッド ��
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kohaku(プロフ) - 兎夢さん» こちらこそ、素敵なご縁を有難うございます！ (2020年11月1日 22時) (
レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
兎夢(プロフ) - 解釈通りです…！ありがとうございます…！ (2020年11月1日 21時) (レス) id: 37b8ca6f5d (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - サナティさん» こちらこそ、素敵なご縁を有難うございます！羽や固有能力の使い方や、言葉遣いに問題はなかったでしょうか？ご指摘やご希望があれば遠慮なく仰ってください！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
サナティ(プロフ) - アリサがめっちゃ解釈通りです、ありがとうございます！これからも更新頑張ってください！ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 249d9050a8 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 桜雲さん» こちらこそ、素敵なご縁をありがとうございます！ (2020年10月28日 21時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
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