前世警察官が【名探偵コナン】の世界に転生したら、いつの間にか原作の欠片もなかった案件！2

今、私に出来ることを ページ31

今の私に出来る範囲の…………１番の最善方法……それは…













(子供っぽく)『早くっ!!!警察官のおにーたち、この部屋の奥に悪い悪魔がいるのｯｯ!!!』


(大男の声で)『お嬢ちゃん！ここはおじさん達に任せて、君は安全な場所に隠れてなさい！』


(渋い声で)『ただちに周囲を固めろ！警察の威信にかけて、必ず犯人を捕まえるんだ！』







＿＿＿＿＿＿＿＿人命救助が優先だ！！







私はルパンに教えてもらった、変声術を使った。







すると、窓が割れる音がしたあと一瞬部屋の中で大きな音がした。

それきり人が動く気配が感じられなくなったので、私は慎重に扉を開けた。






『……ｯ!』




犯人を脅かして、逃げさせる作戦は成功したが…

扉の奥の光景は、血の海のように章さんと諸葛玄さんが血を大量に流して倒れていた。










『………ｯｯくそ！』



クソクソっ！私は………目の前にある命を助けられなかったのか……!?















章(母)「……っ…」





っ!!! 章さんの手先が少しだけ動いた！！






脈拍を測ってみたら、微弱だが感じられた。

良かった………少し希望が見えてきたぞ！







『章さん!!意識ありますか！？あったら手先をもう一度動かしてくれませんか…？！』





章(母)「………っ……」






よしっ！意識が少しだけあるみたいだ！
これならきっと助けられるはず！








だが、問題は………諸葛玄さんの方だ。

先程、脈拍を測ったのだがほとんど感じられない。








でも、私は諦めない！諦められない！

だからタオルや座布団などを使って、できるだけ出血を減らせるような体勢にし、体温をこれ以上下がらないよう、2人に応急手当をした。






そのあとにすぐ、諸葛玄さんに心臓マッサージをかけた。






少し私の脱臼した関節に響くけど、そんなの気にしてなんかいられない！




なんとしてでも助けたいの!!
こんな痛みなんかいくらでも耐えるからお願い……どうか救急隊員が来るまでもって………!!!!







救急隊員が来るまでの約10分間、私は必死で心臓マッサージを諸葛玄さんにかけていた。


そして外から救急隊員の方が来たことを察したのと同時に、私は意識を失った。







〜次回へ続く〜
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


いつも♡やコメント送ってくれる方。
そしてこの話まで読んでくださった皆様。
いつも本当にありがとうございます！

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