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スーパーマン亮ちゃんページ43

そういうときに、
いつも守ってくれるのが
亮ちゃんだ。

亮ちゃんは
おじさんと私の間に
サッと入って

「どうも、お久しぶりです。
　楽しまれてますか？

　A、結構学校じゃモテてて。
　でも、今は学業優先なんですよ。

　Aが将来恋愛するときは、
　未来の兄としても
　いい男かどうか見極めてやろう…
　なんて思っているところなんです」

なんて笑顔で言ってくれる。

でも目は笑ってなくて、

「お前んところの息子？
　うちのAに見合うような
　いい男なわけないやろ！
　
　出直して来いや、このアホが」

と威嚇しているのがバレバレで。

普段は白いＴシャツにキャップの
ラフな格好ばかりして
目を垂れさせて笑っている亮ちゃんも。

あの整った顔で
タキシードを着て髪を撫でつけると
迫力が増す。

背負ってるものの差…もあるのかな。

それを横で支えられるのは
やっぱり、私じゃなくて
お姉ちゃんの役割だよね。

泣きそうになってる私に

「未来のお兄ちゃんが
　悪者退治しといたで？」

なんて照れながら言う
亮ちゃんの笑顔を思い出す。

でも。

いつまでもこのままじゃいけないよね。

私も、上手くやれるようにならなきゃ。

前に、進まなきゃ。