White cloud【青】 (ページ35)

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ふわふわヤス君の観察ページ35

「Aちゃん？
　聞いて…る？」

思わずヤス君観察をしていて。

そこにヤス君が急に
顔を上げるもんだから、
お互いの顔が急に近づいた。

私の左肩と
ヤス君の右肩が触れ合う距離。

わっ。近い…。

そう思った瞬間、
ヤス君の顔が一気に赤くなった。

「わわわ！ごめん！」

そして、とっさに謝られる私。

見ていたのは、私の方なのに。

「なんで謝るん、ヤス君先生。
　顔真っ赤やし！

　いやぁ、ヤス君の真剣な顔って
　初めて見るなぁと思って…。
　いつもふわふわの笑顔やから。

　見とれてたわぁ…なんちゃって！

　ビックリさせよう思てなぁ
　ジーッと見つめてみました！」

ビックリさせようとは
してなかったけど。

見とれていたのは、本当だよ？

慌てるヤス君は
さっきまでの
真剣な顔と違って、可愛い。

「んもぅ！ちゃんと聞いてやぁー。
　僕、教えるのやめるでぇー？」

そうは言いながらも、
笑顔のヤス君。

「あぁ、ゴメンゴメン！
　ちゃんと聞くからぁー。
　これで許して？」

舌を出しながら
顔の前で手を合わせるポーズ。

いわゆる、てへぺろ。

「…しゃあないなぁ」

よりふわふわした笑顔のヤス君。

こんなやりとり、結構楽しい。