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どっちも、好きだから ページ4
自分でも、
不毛な恋だと思う。
あのお姉ちゃんを相手に、
私は何も敵わないから。
学力も、容姿も、性格も。
でも、亮ちゃんを好きになったのは
きっと私の方が先。
そこだけは負けない
と断言できる。
とは言え…
亮ちゃんとお姉ちゃんを見ていると、
いつ好きになったかは
あまり関係無いみたいだ。
亮ちゃんは完全に
お姉ちゃんにベタ惚れだし、
お姉ちゃんも亮ちゃんのことを
とても大切にしている。
一番困っているのは、
お姉ちゃんのことを
嫌いになれないこと。
恋敵は憎くなるはずなのに、
お姉ちゃんのことは
大好きなままで。
下手すれば、
亮ちゃんと同じくらい好きで。
亮ちゃんの恋人にはなりたいけど、
お姉ちゃんを悲しませたくない。
本当に本当に、
自分でもどうかしてると思う。
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作者名：中塚スピカ | 作成日時：2015年11月10日 17時
