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貸出当番、じゃない人 ページ11
『お、今日の貸出当番は
お前らにまかせたわ！
俺、音楽室で歌わなあかんねーん！』
なんだか図書準備室が騒がしい…
と思ったら。
村上先生が猛ダッシュで
男子生徒を追いかけていった。
毎日図書室にいるから分かるけど…
あの先輩、水曜日の貸出当番だよね？
貸出当番どうするのかな…と
横目で見ていると、
貸出カウンターには
図書委員じゃない男子が座った。
茶色くて短めの髪。
白いＹシャツからは、
青いＴシャツが透けて見える。
鼻がしっかりとしていて、
目がクリッとしている男子。
音楽雑誌を
手にしているところを見ると、
普段はあまり
本を読まないんだろうな。
今日は用事があるから、
そろそろ本を返して
帰らなきゃいけないんだよね…。
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作者名：中塚スピカ | 作成日時：2015年11月10日 17時
