21.身震い ページ21
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「樹ってさ、冬似合わないよね」
樹「え、俺今ディスられた?」
「そんなことないけど」
樹の家に来てから約1時間半。
初めこそ北斗や目黒くんの話になっていたものの、今ではすっかり他愛もない会話。
ちなみに北斗からの「もう行っていい?」というLINEは、樹が丁重にお断りしていた。
樹「冬が似合う男っていんの?」
「北斗とか目黒くんとか」
樹「あ〜目黒はわかる⋯けど、北斗?冬似合うか?」
「んー、あのマフラーにいつも顔うずめてる感じ。似合うよ」
樹「お前それ好きフィルターかかってんだろ」
確かに言われてみればフィルターはかかっているかもしれない。
だけど北斗はきっとどんな女子から見ても冬が似合ってると思う。
「樹は夏だけの男だ」
樹「ぶっ飛ばすよ?」
そんな冗談を言い合っていた時、インターホンが鳴った。
一応まだ30分前だけど、こんな早く来るっていったら⋯やっぱり北斗かな。
樹が玄関へ出迎えに行って1人になった時、なんだか急にソワソワしてきた。
樹「A、ちょいちょい」
「ん?」
樹に手招きされて玄関に行けば、そこには見覚えのある3人組。
寒そうに身震いしている姿を見て、思わず目を細める。
「⋯お帰りください」
深「なんでだよ!」
渡「え、樹から聞いてない?」
京「相変わらず冷たいなぁAちゃん」
「⋯樹、どういうこと」
樹「去年同じクラスだったんだからさ、いいじゃんいいじゃん。ほら皆入ってー」
ここで私は思い出した。
「Aよりももっと北斗と気まずい奴がいる」という樹の言葉を。
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くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います!拗らせ北斗くん大好きです!続き楽しみにお待ちしてます! (11月21日 13時) (レス) id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 続き読みたいです。 (7月29日 16時) (レス) id: c9c9d458e3 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 早く結ばれてほしい、別れた理由知りたいです。 (2023年1月8日 16時) (レス) @page35 id: 541c7ab773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫野 | 作成日時:2022年11月26日 22時