9.暖房 ページ9
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樹「ガチ最悪」
「仕方ないさ、それが日直である君の使命」
樹「だからって急に言うかよ…」
放課後になって、樹に「帰ろ」って言ったら、さっき先生に頼まれごとしたから無理って断られた。
傘忘れたから入れてもらおうと思ったのに、どうしようか。
樹「多分遅くなると思うわ、あいつ人遣い荒いし」
「暗くなるまで帰してもらえないね」
樹「先帰ってて。俺の傘使っていいから」
「え、樹帰るときどうすんの」
樹「予報だとあと30分で止むらしいから俺いらね」
今樹が言ったことは全くの嘘だし、私に遠慮させないための優しさ。
実際は、今日は夜中まで雨が降り続く予報だから。
でもここで変に遠慮したら樹の優しさが無駄になっちゃうから、とりあえず受け入れたフリをしてみる。
「わかった、んじゃ借りるね」
樹「おう。青い無地のやつな」
「うん。じゃあ樹よ、健闘を祈る」
わざと項垂れて悲しそうにする樹に手を振って、暖房がついた温かい教室を出た。
もちろんさっきのは建前で、本当に樹の傘を借りて帰る気はない。
だって、樹が帰るとき大変じゃん。
玄関に着いて靴を履き替えながら「玄関で友達に会ったからその子に傘入れてもらう！」というLINEを樹に送った。
もちろん、真っ赤な嘘。
「あー…どうしよ」
さっきより少し雨足が強まった外を見ながら絶望する。
これはもう、最寄りのコンビニまで走るしかないか…
そんなことを考えて、走り出す体勢を整えようとしたら
？「…もしかして、傘ないの？」
「…あ」
とても意外な人物に話しかけられたから恥ずかしくなって、走り出そうとした体勢を咄嗟にごまかした。
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くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！拗らせ北斗くん大好きです！続き楽しみにお待ちしてます！ (11月21日 13時) (
レス) id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 続き読みたいです。 (7月29日 16時) (レス) id: c9c9d458e3 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 早く結ばれてほしい、別れた理由知りたいです。 (2023年1月8日 16時) (レス) @page35 id: 541c7ab773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年11月26日 22時
