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私が部屋でくつろいでいると
「花凛ちゃん
ごめんねー」
パタパタと姉ちゃんが帰って来た
「おかえりなさい
...いいの？
ものの数分しか経ってないけど...」
私に気を遣ってくれたのか
チラリと部屋の時計をみると
5分くらいしか経っていない
「いいのいいの
逆に変な気を遣わせてごめんね」
姉ちゃんは部屋に入るなり
眉毛を下げて私に笑う
「ううん
すごく優しそうな人だね？
...彼氏さん？」
聞いていいのか迷ったけど
素直に聞いてみた
「うん...
すごく優しいよ」
そう返してくれたけど
なんだか寂しそう
それ以上は聞くのはやめて
「はいっ
じゃあ
早速女子会やろうよっ！」
話題を変えて準備に取りかかった
さっきまでの幸せな気持ちが
単に私の勘違いだったのは残念だけど...
しつこく聞いて
A姉ちゃんに嫌な思いはさせたくない
.
「えへへ
久しぶり」
あれから
会話は尽きることなく
楽しい女子会が続き
キリがないから
と、お風呂を促され
交代に入ってから
一緒のベッドに潜り込む
「そうだね
受験前まで月イチでは来てたもんね」
ベッドサイドの灯りだけの中
散々今までお喋りしたにも関わらず
まだまだ喋り足りない気がする
そして
ふとした沈黙の後
「あの人のこと...
大野さんのこと
お兄ちゃんにも誰にも内緒にしておいて欲しいの」
「え...」
A姉ちゃんが私の方を向いて
真剣な顔で言う
その表情を見て
「うん
分かった」
私も真剣に答えた
「ありがとう
ほら...
お母さんとかに知れると
結婚しろとかうるさいでしょ？」
そう言うと姉ちゃんは少し笑い
「...花凛ちゃんも
もう19歳になるから...
話しても少しは分かってくれるかな...？」
なんて
少し間を開けて
自信なさそうに言うから
「え？」
何のことだか理解出来ずに見つめると
更に
ふわりと笑い
頬杖をついて
「あの人...
大野さんは昔付き合ってた人。
元彼...
と言うか...
大野さんは既婚者なの」
「えっ！？」
夜中なのに思わず声を上げてしまい
慌てて両手で口を覆う
しー
って姉ちゃんも慌てて人差し指を口に当てた
「ごっ
ごめんなさいっ」
毛布を頭まで被って
ひそひそ声で謝る
「...私のこと
軽蔑した？」
姉ちゃんの瞳が揺れる
「...なんか
びっくりした
テレビの世界だけかと思ってたから
でも
軽蔑はしないよ
A姉ちゃんが決めたことだもん」
それが素直な感想
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ことら(プロフ) - コメントありがとうございますm(__)mとても励みになりました！頑張ります。 (2020年1月26日 20時) (
レス) id: 3fdd75fac9 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 色々と複雑な気持ちの中で書き続けてくれてありがとう。私は潤担なので比べ物にならないけど心中お察し致します。辛い時は休んでいいです。ゆっくりでも最後まで更新して頂けると嬉しいです。 (2020年1月26日 11時) (レス) id: 70b1e6f34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2019年12月5日 7時
