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デスクで仕事をしていると
男らしい
低い声で櫻井くんが
「休憩ありがとうございます」
と
やはり礼儀正しく戻って来た。
そんな
櫻井くんを少し見上げて
「...櫻井くんて
アルバイト経験あるの？」
ふと疑問に思った
「いいえ？」
そうか
やはり
きちんと育てられたのね
「そんなことより先輩」
そう言って櫻井くんが
至近距離に来て
「いきなり
見捨てるなんてひどいですよ」
なんて
耳元で言うから
「っ？！」
驚いて見上げると
間近に綺麗な顔があり
「なっ！？」
更に驚いてしまった
「？」
櫻井くんは不思議そうな顔をして
「A先輩って
面白いですね」
特に気にせず
そんなことを言う
「面白くないです」
耳を押さえて
赤くなる私を
さほど気にせず見つめる
「小悪魔め...」
どこかで聞いたような
セリフを呟いた
ひとりで意識してしまった
自分がものすごく恥ずかしい
「どうしました？」
きょとん顔の櫻井くんが
小動物みたいで可愛い
なんなんだこの生き物は？
「ごめんね
ちょっと待ってて
すぐに用意するから
座ってて」
と
慌てる私に
「大丈夫です
むしろ
忙しい時にすみません」
そう言って
隣の椅子に座ると
スーっと
椅子を滑らせて
私のすぐ隣に来る
「う...」
近いよ
「仕事見てても
いいですか？」
なんて
可愛く首を傾げて言われたら
断れる訳ないでしょ
「...うん
すぐ終わるから」
「ありがとうございます」
ニコリ
可愛く笑うと
私の手元へと視線を向ける
なんか
緊張して
やり辛い...
落ち着いて
相手は大学生
なかなか
集中出来ず
「結局
待たせちゃったね
ごめんね
仕事の出来ない先輩で...」
凹む
「...
もしかして
俺のせいですか？」
資料室に向かう途中
ふと
立ち止まって
櫻井くんが私を覗き込む
どきっ
そうなんです
意識しちゃったの
バレました？
返事に困っていると
「あー
マジか...」
クシャっと
頭を掻いて俯く
ハの字に眉を下げて
困った顔をした
そりゃ困るよね
「ごっ...
ごめんなさい」
顔が綺麗過ぎて...
「いえ
悪いのは俺なんですから」
へ？
「や
A先輩
今忙しい時期だから
って大野主任に言われたんですよ
俺が経営企画を希望したから...」
「あ...
あぁ...」
「本当にすみません」
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ことら(プロフ) - コメントありがとうございますm(__)mとても励みになりました！頑張ります。 (2020年1月26日 20時) (
レス) id: 3fdd75fac9 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 色々と複雑な気持ちの中で書き続けてくれてありがとう。私は潤担なので比べ物にならないけど心中お察し致します。辛い時は休んでいいです。ゆっくりでも最後まで更新して頂けると嬉しいです。 (2020年1月26日 11時) (レス) id: 70b1e6f34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2019年12月5日 7時
