エピローグ ページ41
今日も私は元気に仕事しています｡
一度死にかけたおかげでそんな当たり前のことにも感謝するようになった｡なんなら毎日に感謝だな、うん｡
ミヤちゃんとは無事に仲直りできた｡自分のことも泣きながらだけどちゃんと話した｡彼女も泣きながら聞いてくれたよ｡聞いた上でこれからも友達でいてくれるって｡本当いい子だよね｡
そうそう｡私の体丈夫らしくてさ、目が覚めた次の日にはもう仕事に復帰できたんだよね｡すごくない?
復帰してから色んな人に声をかけてもらった｡先輩とかお姉さんとか｡大丈夫だったの!?って決死の顔で聞かれた時はさすがに後ずさったけどね｡
リンパ菅の近くを通った時にはキラーTさんも話しかけてくれた｡多分心配してくれてたんだと思うけど……分かりにくかったなあ｡
あ、その時の話なんだけど｡キラーTさんの部下?の方まで会話に入ってきて
｢隊長!彼女さんですか?｣
って茶かされたんだ｡私が否定するよりも早く
｢ちげえ!ただの知り合いだ!｣
ってキラーTさんが叫ぶもんだからちょっとしょげたよね｡
｢お友達だと思ってたのに、知り合い程度だったんですね……｣
そうこぼしたらキラーTさんがぐぬぬって顔してて｡
｢友達だわボケ!｣
それだけ言いきったらスタスタと退散して、部下さんはケラケラ笑ってた｡何でかはよく分からなかったけど｡
あとはねー、ミヤちゃんが例の好中球、1146番さんを紹介してくれたかな｡やっとかって感じ｡もうね、何でこいつら付き合ってないの?って思わざるをえませんでしたよ｡交わした会話の一部がこちら｡
｢初めまして｡ミヤちゃんの同期のAE3010番です｣
｢ああ、例の赤血球か｡いつも赤血球が世話になっている｡これからも仲良くしてやってくれ｣
うん、彼氏かな?もはや夫では?例のっていうのも気にはなるけどそれどころじゃないよね｡
｢あ、Aちゃーん｣
お、26さんが向こうで手を振ってる｡いつもの3人で駄弁っていたみたいだ｡
26さんも20さんも私のことをめちゃくちゃ心配してくれたらしい｡何で無茶したんだ!ってこっぴどく怒られた｡こればっかりは反論できない｡
こうやって考えてみると、私結構愛されてたんだなあ｡劣等感のせいで視野が狭まっていただけで、実際は色んな方に支えてもらってた｡いまだに劣等感と決着はついていないけど、これからはうまく付き合っていけそうだ｡
｢こっちおいでよー!｣
よし、今日も1歩踏み出そう!
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年9月19日 17時
