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｢26さんも休憩中ですか?｣
｢そうそう｡あ、思い出した!Aちゃんに面白いもの見せてあげようと思ってさ｣
腕を引かれ立ち上がる｡えっ、グルコース落としたままなんですけど｡
私の考えてることなんかお構いなしに、26さんはこっちだよって足を踏み出していた｡ちょっ待って、グルコース……｡片せなくてごめんなさい、後で多分片付けにきます｡多分｡
26さんに引っ張られるままに駆け出したけど、掴まれたところはあんまり痛くなかった｡26さん、普通に優しいな｡
しばらく後をついていくと、突然26さんが止まる｡危ない、もうちょいでぶつかるところだった｡
やってきたのはどっかの橋｡
二酸化炭素置いてきちゃった、と思ってたら26さんが片手で持ってきてくれてた｡ちゃっかりしてんな｡ありがたい限りです｡
｢面白いものって……どこですか?｣
｢下だよ下｣
｢下?｣
首をかしげると、26さんが地面に二酸化炭素を置いて橋の下を覗きこんだ｡下ってそういうことね｡
26さんに倣って覗きこむと、よく見知った赤髪と存じ上げない白髪がベンチに座っていた｡
｢ミヤちゃんと……｣
｢ああ、Aちゃんは会ったことなかったよね｡あいつは1146番｣
｢あの方が噂の｣
楽しそうに談笑している｡さすがに話の内容までは私がいる場所じゃ分かんないけど｡あいにく私は地獄耳じゃないのでね｡
それにしても……｡
｢近くないですか?｣
｢やっぱAちゃんもそう思う?｣
思ったことをそのまま言ったら、26さんも同じことを思っていたらしい｡
近いよ!何あれ!?近すぎない?紙コップ1個分しか隙間ないよ、絶対そう｡ミヤちゃん、あなた可愛いんだから危機感持って……｡そして自覚も持って……｡
｢それだけじゃないよ｡ほら見て｣
26さんに言われて見ていると、2人が間にあったお茶を取ろうとちょうど手を動かしていた｡
そして｡
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年9月19日 17時
