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はーい、皆さんこんにちは｡Aちゃんですよー｡さっき先輩に嫌なこと言われて絶賛虚無になっている最中のAE3010番ことAですよー｡
……何考えてんだ、まったく｡あーあ、あほらし｡
相当キテんだな、これは｡
あーやだやだ、また思い出しちゃったじゃん｡最悪｡
“お前、最近大丈夫か?白血球に囲まれてるところ見かけたけど、なんかやらかしたのか?”
うるせー!余計なお世話だ!大丈夫だわバカヤロー!
確かにやらかしたことにはやらかしたけど!初対面で腰抜かして助けてもらったからあんまり大口叩けないけど!絡まれてるわけじゃないし!ただ駄弁ってただけだもん!
……49さんたちは悪い人じゃないのに、むしろめっちゃいい人なのに｡白血球って一まとまりのレッテル貼られてああいうこと言われちゃうのやだな｡悲しい｡
先輩は知らないから、雑菌駆除して血まみれの好中球さんたちしか知らないから怖がるんだろうけど｡まあ血まみれなのはちょっとビビるよな｡それには同意する｡
だけどそれだけが彼らのすべてじゃない｡そのことを知る赤血球は、この世界じゃ限りなく少ないんだよね｡
でもさー、いいじゃんか別に｡赤血球が好中球さんたちと仲良くしたって｡大体さ、先輩には1ミリも関係なくない?関係ないよね?
好中球さんたちがいなくなったらヤバいってこと、先輩はちゃんと分かってんのかな?だって好中球さんたちがいなくなったら、侵入してきた細菌とかウイルスとか誰が真っ先に駆除してくれんのよ｡マクロファージ先生が来るの時間かかるし、キラーT細胞が到着するのなんかもっと遅いじゃん｡狙われるのは赤血球である私たちで、私たちが一気に減ったらそれこそ出血性ショックに……｡
あーやめよやめよ｡あの時のこと思い出すなんて恐ろしすぎる｡クッソ寒かったなあ｡あの寒さで制服半ズボンのまんまって何?制服改革した方がいいって絶対｡
……取り敢えず落ち着こう、うん｡
私はグルコース販売機の方へ足を向けた｡
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年9月19日 17時
