馬鹿と天才は紙一重 (ページ48)

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柳田「ありがとね」

「なーにが？」

柳田「アナリストのこと」

「俺がしたかったから」

涙が未だに止まらない俺を優しくぎゅーっと抱きしめくれて
頭を撫でられた。

そこに誠大さんも来て俺とマサさんの上に被さるようにして
東洋高校の3人で抱きしめあった。

「ねえ、マサさん誠大さん」

関田「ん？」

「俺、東洋高校行ってよかった」

柳田「俺も
東洋行ってなかったら誠大にもAにも出会えてない」

関田「出会いってすごいよなほんとに」

そんな会話をコートのど真ん中でしてた俺たち。

気づいたこと、選手はダウンしてない。

「あ、ダウンした？」

柳田「してないね」

「早くしてきて」

勝利の興奮に沸く選手達を急かしてダウンをさせる。

祐希とか西田とかめっちゃ渋ったけど。

石川「Aダウン手伝って」

「やだよ、俺分析しないとだめだし」

石川「じゃあ後できて」

俺様石川祐希降臨。

分かったと言ってまた杖をつきながら歩き、ベンチへ帰る。

選手じゃないのに俺にたくさんの視線が注がれてるが分かる。

カメラで写真撮ってたり、たまにプレゼントもくれるけど、
うん俺選手じゃないし。