馬鹿と天才は紙一重 (ページ44)

今日:15 hit、昨日:3 hit、合計:96,566 hit

44 ページ44

✕

俺の質問に真っ直ぐみんなの目を見てたAの目が
虚空を泳いだ。

八雲「後悔と言うより"未練"の方があるかな。
あの事故がなければ……俺もまだ現役だったなって。

でも、長々とこんなこと考えても意味ないから
こうやってアナリストになれてバレーに関われるのは
………うん、すごい嬉しいことだなって。」

「怖くない？」

八雲「恐怖は…もうないかな。
ただ隣で話してた人が死んだトラウマはある。

でも、あの時亡くなった他の3人の分も頑張らないとな。」

そう言ってまた目線を上に向けたA。

清水さんから聞いた。

長いリハビリの間に体のリハビリはもちろん、
PTSDの治療が含まれていたことを。

「暗くなっちゃったね、明るい話ししよっか。
どんな質問でもいいよー」

西田「好きなプレーってなんですか！！」

「えーなんだろバレーで？」

西田「もちろんそうっす！」

「バックアタックは普通に好き、かっこいい」

山内「身長伸びた？」

「伸びてないわ、てかちょうだい？」

山内「いやだ、絶対いや。健ちゃんからもらって。」

高橋「いや、晶さん売らないで笑」

久原「パナ来てくれる予定でしたよね」

「それはごめん、こっち呼ばれたから」

久原「さしめしよろしく」

俺色んな人にたかられてない？