馬鹿と天才は紙一重 (ページ38)

今日:20 hit、昨日:3 hit、合計:96,571 hit

38 ページ38

✕

それからしばらくの間、日本とイタリアの行き来だった。
日本に住むための色んな手続きとかをちゃんと全部終わらせた。

住む家も決まって最後にイタリアから帰国した頃には、
年が明けてシーズンが終わる2月になっていた。

住むのは大阪ではなくて、生まれ育った東京。
楽しかった思い出も苦しかった思い出も全部ある東京。

引越しには邦さんと達哉さんと晶大くんと健くんと誠大さんが手伝ってくれた。

俺が指示してない場所に勝手に家具を置かれて、笑
車椅子の俺が住みやすい部屋をみんなで話し合って作ってくれた。

何か全く想像してない部屋になったけど、
みんなが気持ちよく集まれる部屋になればいいなと。

ソファーに座り、膝の上にパソコンを乗せてローテーブルにはノートとペン。

テレビに映し出されてるのは、ブラジルのゲーム。
ルーカスとブルーノが出てるえっぐい試合。

そのゲームを見ながらノートに書き込んでいき、
タイムアウトやテクニカルの時に分析をさらっと。

ゲーム終わって分析をばーっとパソコンに打ち込んでいく。

その途中に電話がなった。

「もしもしー？」

柳田「あ、A？明日さ、協会いける？」

「行ける、行けます、行きます。」

柳田「何その三段論法。んじゃ明日迎えに行くから。」

そう言って切れた電話。

そしてそのままベッドに移動して倒れるように寝た。