馬鹿と天才は紙一重 (ページ22)

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「イタリアで高校生しながらトレンティーノの
練習に参加して
14-15シーズンでプロデビューしました。

でも全くスタメン入れんくて悔しくて相手の情報集めてたら
代表監督に目つけられてアナリストに勧誘されて今ここに。」

石川「バレーは？トレンティーノのバレーは楽しい？」

「うん、めちゃくちゃ。
多分、石川祐希イタリア行ったらすごいことになりそう。」

石川「いや待って。名前の呼び方変えん？
フルネームで呼ばれるの慣れないむり。」

めちゃくちゃ言うやん。石川祐希。

「え、じゃあ石川？」

石川「なんでそうなんの、バカ？」

「バカは言うたらいかん。じゃあ、祐希？」

石川「そう正解。」

てか、身長高いなぁ。
191cmとかだったっけ？俺より6cm上。

柳田「でもとりあえずAが生きてただけでいい。
バレーもやってるってなるともう幸せだよ、俺。」

マサさんの目がまたうるうるしてて、
俺まで泣きそうになる。

そんな感動的な再会の途中、俺のスマホが鳴り出した。

うわ、誰？

「もしもし」

モネ「クモ！今どこいんの？」

「友達に会いに行ってる。」

モネ「ルカが怪我したって。帰って来れる？」

「今すぐ戻る。」

「ごめん、チームメイトが怪我した。
今すぐ帰んないと、だめだから、邦さん2人に連絡先渡しといて。」

じゃーねと行って走ってホテルを出た。