馬鹿と天才は紙一重 (ページ18)

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圧倒的なイタリアの勝利でこの日本戦を終えた。

でも邦さんと石川祐希の得点力はずば抜けてて、
永野さんのディグも上手かった。

マサさんのサーブも高校時代より遥かに上手くなってて
めちゃくちゃ綺麗でみとれてしまった。

それに勝るはイタリアのイバン。
オスマニーもフィリッポも大量得点してて
マッテオのブロックも冴え渡ってた。

ストレート負けだったからか、日本は悔しげな表情を浮かべて
勝利の歓喜に湧くイタリアを眺めていた。

俺は試合後の印象を書き込む為に少し選手達から離れたところで
試合の内容をかきこんだiPadを見ながらノートに印象を書いていく。

遥々イタリアから来てくれたサポーターさんに選手達と
挨拶をしてると、続々渡されるプレゼント。

え？？？俺に？選手じゃないんだけど

と言えば、

アナリストなんて選手と同じよ！

とか

イタリアではあなたも選手なんだから！

とか色々言われて手に押し付けられる。
でも、めちゃくちゃ嬉しい。

そしてロッカーへみんなで移動してミーティングを終えて
ホテルへ移動した。

設備やアメニティの充実したホテルや
水道の水を直接飲めるとこや食事が美味しいこととか
久しぶりの日本はすごく懐かしい。

優しい優しいイタリアチームが俺にツインの部屋を与えてくれた。

一つのベッドにスーツケースを広げて
もう一つに靴を脱いで倒れ込む。

疲れてたから意識を飛ばそうとしてた時に
ベッドサイドのローテーブルに置いたスマホが鳴り出した。