馬鹿と天才は紙一重 (ページ17)

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2015年日本開催のW杯

9月8日から始まった長い戦い。

記念すべき第1試合目はカナダVSイタリア。

第1セット、第2セットは危なげなく連取し、
第3セットはセッターとスパイカーが噛み合わず落とした。

しかし、第4セット13-25でカナダを下した。

そこから順調に勝ちを積み重ねていき、迎えた9月13日。

日本VSイタリア

東洋で一緒に戦ったマサさんや、
春高で惜敗した石川祐希、
そして俺にバレーを教えた憧れの人邦さんがいるチーム。

負けたくない。

イタリアへ行くことはマサさんにも伝えなかった。
邦さんだけ。

その邦さんにもアナリストになったことは言ってない。

日本代表がストレッチとかをしているのを
イタリアのベンチでイタリアのジャージに身を包んで眺める。

マサさんなんかまたかっこよくなったなー
石川祐希は相変わらずだけど。

わ、あの人身長高い。
iPadのデータを見ると俺より16cm高い。

204cmの山内晶大選手。
1993年生まれか、俺より年上。驚き。

そんなことを考えながらちゃんと分析を選手達に伝えて
日本に勝つための試合展開を想像する。

チームの状態は非常に良くて。
イバンを中心に選手やコーチとの話し合いも進められていく。