馬鹿と天才は紙一重 (ページ2)

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マサさん達の最後の春高に向けて日々厳しい練習だった。

俺が入学してからマサさんと俺は東洋の2大エースと呼ばれるようになった。

マサさんと並んでそう言われるとほんとに恥ずかしい。
顔から火出そうになるからやめてほしいんどけどね。

3年柳田 2年関田 1年桜井

誠大さんがトスを上げるのはだいたいマサさんか俺。
試合の時は絶対落とさない。
上げてくれるセッターを信じて飛ぶだけ。

それがあの人の教えだから。
暗闇の中でさまよっていた俺を引き上げてくれた大切な人。

バレーに必要なものを買うお金がなかった俺に
誕生日プレゼントと、称して色んな物を買い与えてくれた。

俺はあの人の笑ったら細くなる目が好き。

いつかあの人みたいなバレー選手になる。

関田「Aーーー飲み物買いに行こ」

「いいっすよ、行きましょ」

柳田「俺も一緒に行く」

体育館から自販機までは遠い。
だから一人で行くのは絶対いや。

柳田「なんかAのスパイクってレシーブしにくい。」

関田「それみんな言うよね。
スパイクだけじゃなくない？サーブだってさ取れなねーもん。」

「いやいやそんなことないっすよー
マサさんのサーブも取れません、俺。」

柳田「それはAがまだまだだからじゃね？」

関田「それは思った」

「すぐ人の事バカにするー2人とも」

関田「それでもさ、めっちゃ練習するよなAって。
上手くなりたいのが分かるからトス上げるんだよね。」

普通に照れる。