変われ。 ページ50
〜 akito 〜
Aがこんなゆるっゆるで…
" 悪ガキ "になったんは結構前やな…笑
A「ふざけるんやったら帰れ。怒」
こいつはほんまに真面目で周りにどう思われようと…
どう言われようとも折れずに戦い続けてた…。
陰で『何であんな" 女 "に言われなあかんねん…
年下やのに先輩やからって調子乗り過ぎやで…』
そう言われとるのも聞こえへんフリして…
A「何であぁ言われなあかんねんっ…ﾎﾞｿｯ」
一人で泣いとったのもちゃんと知っとる…。
そないなAを支えとったのは俺やなく丈や…。
藤原「あいつ…ほんまアホやで…」
桐山「Aか？」
藤原「おん…周りに言われたい放題言われとんのに…
自分のことやなくて…みんなの心配ばっかしてんねん…
ほんま…『いつか倒れるんちゃうか』って心配やねん…」
桐山「せやな…」
丈の言う通りや…たまに様子見にドア越しで見とったけど…
目の下に隈作ってでも…一人で何時間も練習し続けて…
ほんま…ぶっ倒れるまで…あいつは粘り続けてた…
周りに嫌われても…『自分何かよりみんなが』って
気持ちが誰よりもでっかくて…こいつのおかげで
グループ組めた奴もおればデビューした奴もおる…
桐山「なぁA？笑」
A「ん〜？ﾓｸﾞﾓｸﾞｯ」
桐山「お前いい加減変われ。笑」
A「んぇ…？ 変われって…なにが…？笑」
桐山「分かるやろ？ もうええねんで？
十分周りの為に頑張った…今度は" 自分の番 "やぞ？」
A「……何言うてんねん…？笑
私はまだまだやらなあかんことあんのぉ〜…笑」
桐山「アホかっ！ お前それで何回チャンス逃してんねん？
自分の命削ってまで他の奴を教える必要無いねんぞ！怒」
A「っ……………」
桐山「同じくらい命削るんやったら自分の為だけにしろ！
それともなんや？ まだ周りに文句言われ続けたいんか？怒」
A「……ちゃう…」
桐山「やったら周りのことばっか見てへんで
自分と向き合って戦ったらええやろが。」
A「……………。」
桐山「周りに厳しくした分、お前が成長せんかったら…
途中で投げ出したら俺が許さんから覚悟しときぃや？睨」
A「……分かったっ…」
この時初めてAに怒って…そこから少しずつ変わった…
もう少しの辛抱や…もう少し耐えて必ずデビューしろ…
『お前なら必ず出来る』って…
" 兄ちゃん "信じて待っとるからな…笑
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作者名：ええな | 作成日時：2022年9月7日 10時
