38. ページ38
神山 side .
自分が言いかけた言葉を、ひどくひどく後悔する。
小さい時にお父さんを亡くして、デビューしてすぐの頃にお母さんも亡くなった。
当時はもうWESTとして活動しとったし、そんな苦労の中でも一生懸命頑張るAを知っとったのに……
「A、ごめん…… つい、先走ってもうた」
A「ううん、大丈夫。気にしてないよ」
いずれ骨髄移植が必要なことは、Aの病気を知って色々調べてる間に何となくは分かってた。
けど、もうそれが必要になるぐらいまでAが悪なってるってことやろ？
そんなんで、活動させるわけにいかへんやん……
.
中「Aは、どうしたい？」
A「どうしたい、って……？」
中「俺らまだ病気のこと詳しく知らないけど、今聞いてる限りはめちゃくちゃ心配なの」
桐「俺も正直、その身体でこれ以上活動させるんは…… いや、無理に止めるわけちゃうで？！けど、Aがしんどいんちゃうかなって……」
A「……うん」
せっかくの5周年イヤーで、これから決まってる仕事も沢山ある。
バレーの試合だってこれからやし、歌番組だってたくさん出るやろうし。
そんな中で、Aだけを休ませることが本人にとってもどれだけ悔しいことかは俺らにも分かる。
だからこそ、簡単に休めなんて言われへんのも事実。
A「……私はもう少しだけ、頑張らせてほしい。迷惑かけるかもしれない、けど、」
重「迷惑とは思てへん。けどしんどいんはAやで？」
A「分かってる…… でもこの大切な時期を、みんなと一緒に頑張りたいの……」
.
ジャニーズWESTのことを、Aはいつも一番に考えてくれてた。
今回の病気のことを隠そうとしてたのだって、俺たちが大きくなるチャンスを守りたかったからや。
「……俺は、Aの意思を尊重したい」
藤「俺も、そう思う」
小「……俺も」
重「お前ら、」
「けど約束して？もう嘘は付かへんって。しんどなったら、ちゃんと俺らのこと頼るって約束出来る？」
A「……うん。分かった」
.
ほんまは心配で心配で仕方なかった。
けど俺らはA自身と、Aの身体を信じることに決めた。
俺らに出来るのは、Aをサポートすることだけや。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1521人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まさな(プロフ) - 900票いきましたね！これかも応援してます！（他人感） (2020年1月13日 21時) (
レス) id: 709458c7d0 (このIDを非表示/違反報告)
まさな(プロフ) - ぽんちゃーん！夜中はコメントありがとー！今更だけど800票おめでと！私900票いったときも、1000票いったときも！コメントするからねー！愛届ける！暇があったらボードとかでお話ししようね！私の中では親友だよ〜＼(^^)／ (2020年1月5日 18時) (レス) id: 709458c7d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふるーと - 更新楽しみにしてました！大毅くん、神ですね！感動して涙出てきました。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 23時) (レス) id: a242d67239 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - うわあああああ、大毅くん、最高です、ありがとうございます(；ω；)！！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 06910a2f85 (このIDを非表示/違反報告)
まさな(プロフ) - すご、700票嬉しすぎてヤバイー！1000票まで突っ走れー！ (2020年1月4日 0時) (レス) id: 709458c7d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：望穂
| 作成日時：2019年12月28日 23時
