まちがいさがしの世界で〔虹〕*

04. ページ4

重岡 side .








ドラマとかの撮影が立て込んでる中で、今日は久しぶりのオフやった。




だから久しぶりにご飯行こう！って神ちゃんと約束しとってん。








けど、昼過ぎに鳴った携帯。








神『……ごめん、今日行かれへんかもしれん』


「えっ、なんか予定入った？」








ドタキャンなんてせぇへん神ちゃんからの突然の断りの連絡は、多分仕事が入ったとかそんなんやろう。




そう思ってたんやけど、








神『さっきAとラジオの収録してたんやけど、倒れてもうてさ』


「はっ……？倒れたって、どういうことやねん」


神『いや、なんか朝から体調悪かったみたいやわ。終わってから動けんくなって、今病院連れて来てる』








なんや、倒れたってそういうことか……




ぶっ倒れたんかと思ってマジで焦った。








まぁ、モデルの仕事とかもしてるし忙しかったんやろうなあ。あいつ、なかなか休まへんから。








「病院どこなん？」


神『いつも俺らがお世話なってるとこ』


「わかった、ほんなら俺も行くわ」


神『ほんまに？助かる』








Aが風邪引くなんて珍しいなあ！なんて、この時は半分茶化しに行くつもりやってん。








けど病院着いて神ちゃん見た瞬間、その考えが全部消えた。








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「神ちゃん、……どないしたん？」








待合におったのは神ちゃんだけ。




しかも深刻そうな顔して俯いてる。








神「ああ、シゲ……」








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この時の俺は、これから待ち受けてることなんて想像も出来んかった。








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