まちがいさがしの世界で〔虹〕*

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A side .








収録が終わってすぐに楽屋を出た。




そして佐野さんが待っててくれてる車に乗り込もうとしたら、神ちゃんが小走りで近づいて来る。








神「A……、大丈夫やった？」


「うん、ごめんね。でも今から病院行こうと思って」


マ「……A、話したの？」


「神ちゃんにだけね。この前も助けてもらったから」


マ「そう……」


神「佐野さんが付いてられへん仕事もあると思うんです。そん時は、俺がAのこと見てやりたいなと思って」








そう話してくれる神ちゃんの目は真剣で、正直今はすごく心強かった。








マ「とりあえず今日はこのまま病院連れてくから。神山くん、明日からもAのことよろしくね」


神「はい、もちろんです。……A、また明日な」


「うん、また明日ね」








毎日仕事に行くことなんて当たり前でしかなかったのに、今はそのことすら精一杯になってしまった自分が悲しい。








それでも待っててくれるメンバーがいるから。




一緒に頑張りたい仲間がいるから。




きっとジャニーズWESTじゃなかったら、今頃気持ちは負けちゃってたと思う。








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マ「じゃあ輸血終わるまで車で待ってるから、終わったら連絡してくれる？」


「分かった。……佐野さん、ごめんなさい。ありがとう」


マ「謝らなくていいの。それがマネージャーの仕事なんだから」








自分がいかに周りの人に助けられていたかがよく分かる。




だからこそ、これ以上大好きなみんなを巻き込みたくない気持ちも大きいのかもしれない。








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「この先、どうなっちゃうんだろう……」








まだまだ病気が見つかって数日なのに、これからのことを思うと正直不安で不安で仕方がなかった。








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