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選択_5 ページ28

「…分かったわよ、ジン。
これから向かうわ。
…ええ。また後で」


パンッ!!


乾いた音が鳴り響く。



「…あら。
もう少し時間がかかるかと思ったけど、
効率重視のやり方は相変わらずね。バーボン?
…勘違い、だったのかしら?
“深い仲”だって言う話。」


通話を終えたベルモットが、
スマホを片手に首を傾けながら、小さな笑みを携えてバーボンを見据える。

冷たい表情を崩さないバーボンの前には、
横たわる赤く染まったAの身体。


『…"そういう"関係じゃないと言ったでしょう。
命じられた任務を遂行しただけ、ですよ』

「悪いけど、至急組織に呼ばれてるの。
貴方も早くずらかりなさい。
音を聞きつけて誰か来ると面倒だわ」


Aを連れて来る際、
あるいは監視をしていた際、
近くに停めていたのだろうか。

自身の愛車であるハーレーにまたがり、
その場を後にするベルモット。



バーボンは、
“降谷”は、静かにスマホを操作し、
そっと、目の前で横たわるAに触れようと腕を伸ばした。

しかし、
その身体に、
その手首に、
その首筋に、
触れることは、出来なかった。

血の気の失ったAの顔を、

流れ続ける血を、

ただ、冷たく、見つめていた。

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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white12(プロフ) - さちさん» >さち様 とても嬉しいコメントありがとうございます!大変励みになります。更新にはややムラがあり申し訳ないですが、これからもご愛読頂けたら嬉しいです! (2019年7月23日 8時) (レス) id: 1425135a30 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年7月23日 2時) (レス) id: 546dffdabd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:white12 | 作成日時:2019年7月21日 10時

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