選択_2 ページ25
「…なんて、そんなはずないわよね？
昨夜"も”、会ってるもの。
多少変装出来るようだけど、
...甘いんじゃない？元刑事さん？」
ベルモットにしてみれば、
A程度の変装は、変装のうちに入らないとでも言わんばかりに
銃口をAの頭に近づけながら、
さらに詰め寄るベルモット。
「…ケホッ…。
…身体を重ねた”深い仲”、とでも言えば満足？」
しかし、Aは相変わらず掠れた声で、
ベルモットを挑発するように、睨みつけた。
「…へぇ。威勢が良いのね。
まぁ、嫌いじゃないわ。
口は割らないって訳ね。」
『…彼女が何かを知っている、
という確証はありませんが…
それに、念の為言っておきますけど、
…そんな関係ではありませんよ』
バーボンが、苦笑いをしながら、
状況を楽しんでいるかのように”装いながら”、
ベルモットに小さく反論する。
「それなら、それで良いわ。
ただ、貴方との関係はまだ信用した訳じゃない。
それにあの日、この女がこのビルに出入りしていたことは確実。
なら、もう――
仕方ないわよね。」
そう話すベルモットは、
冷徹な瞳をバーボンへ向けた。
(…あの日。
やはり、内部にいただろう人間は全て消すべき、ということか…)
「任せるわ」
『え？』
ベルモットは、自身が手にしていたSW M36を、
バーボンの右手に握らせる。
「ジンには今夜報告しておくわ。
…確実に、お願いね。」
そう言って、試すような目で、
挑発的な表情で、
“さぁ、どうぞ”
と言わんばかりに、ベルモットはバーボンを冷たく見据える。
(…どうする？
彼女は拘束を既に解いている。
手だけでなく、おそらく足のロープも既に解けているのだろう。
…キールとともに尋問された、あの時のように、
アクシデントに紛れて逃げる…ような…
可能なのか…
今の状況で…)
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white12(プロフ) - さちさん» >さち様 とても嬉しいコメントありがとうございます！大変励みになります。更新にはややムラがあり申し訳ないですが、これからもご愛読頂けたら嬉しいです！ (2019年7月23日 8時) (
レス) id: 1425135a30 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年7月23日 2時) (レス) id: 546dffdabd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white12
| 作成日時：2019年7月21日 10時
