14話 ページ15
夢主side
そ「それで、どうした？」
一ノ瀬さんに聞かれた瞬間、本当にこんな事で相談してもいいか戸惑う
貴「…ぇ、っと。…」
思わず俯いてしまう
ああ、駄目だ。『昔の自分』に戻ってしまう
そ「大丈夫だよ。ゆっくりでいいから」
頭に暖かい何かが乗った
驚いて一ノ瀬さんを見ると…
そ「俺はいくらでも待つから。Aのペースで話していいから」
そう頭を撫でられる
貴「ありがとう…」
一ノ瀬さんのおかげで、落ち着いてきた
貴(そうだよ。一ノ瀬さんは「こんな事」って思わないでくれる)
そう思い出し、顔をしっかりと上げる
貴「実は、最近1人で前に進もうと頑張ってるんだよね…」
そ「おお、凄いじゃん」
ほら、大丈夫
貴「それで、浦田さんや坂田君以外の全く関わらない方から依頼の話を頂いて受けて」
そ「うん」
貴「ついさっきイラストを描き終えて、その方に送って大丈夫と言われたので今のところは全て問題ないの。でも…」
そこでまた止まってしまう
一ノ瀬は静かに待ってくれてる
貴「…坂田君にこれを浦田さんに言ったかと聞かれた言葉がずっと残ってて、それを思い出す度に何故かもやもやするの。それで、本当に前に進めてるのかな…って」
思わず拳を握った
一ノ瀬からどう言われるか分からない
そ「でも、Aは前に進もうとしてるんでしょ？」
貴「うん」
そ「なら、大丈夫」
貴「…ぇ」
彼は、微笑んでいた
そ「『前に進もうと努力してる』んなら、確実に前に進んでると思うよ。俺は、少しずつでも進んでると思う」
貴「でも、もやもやして相談した方が良かったんじゃないかって思ってしまうんだけど」
そ「それって相談しなくて後悔してるって事？」
貴「…ううん。ただ、安心感が欲しい…みたいな」
そ「後悔して無いならいいんじゃない？多分、その安心感も慣れれば無くなると思う」
貴「そう、かな？」
そ「うん。あと、相談はしてもいいと思うよ。必ずじゃないけど、自分が誰かに頼りたい時は頼りな？」
その言葉に、肩の力が抜けた
貴「…良かった〜」
そう言うと、また頭を撫でられた
そ「あんまり難しく考えない方がいいよ。世の中なんにでもなる」
貴「ありがとう！あ〜、すっきりした」
この人に、相談して良かった
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葉月(プロフ) - 46猫さん» そう言っていただきありがとうございます！度々口調がおかしくなっていたらすみません。読んでいただきありがとうございました！ (2018年4月14日 10時) (
レス) id: 1531981255 (このIDを非表示/違反報告)
46猫 - いい話過ぎました！そらるさんはやっぱりいい人ですよね！！ (2018年4月13日 22時) (レス) id: e7308eb111 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作成日時：2018年2月15日 23時
