32-06 任せて ページ6
■ SungMin ■
早々に僕らの元から離れてしまったｳﾆｮｸだったが、絶対に何かあったと思うんだけどなぁ…。
ｼﾝﾄﾞﾝ「思ったより機嫌悪そうじゃなかったな。まぁ、ﾒﾝﾊﾞｰ内でのいざこざじゃなかったら別に良いか」
ｼﾝﾄﾞﾝは安心したように笑っているけれど、僕はA絡みの事なんじゃないかと少しだけ気になってしまう。
ｼﾝﾄﾞﾝ「それで？話の続きだけど、ﾋﾟﾝｸのうさぎがAの友達なのか？」
僕は頷き、先程思い出した夢の話をｼﾝﾄﾞﾝに聞かせる。
うさぎさん自身がAを大好きな友達だと話してくれた事。
それから、姫の名前を教えてあげたのもそのうさぎさんにだったという事。
全部を思い出せたのかどうかは分からないんだけど―、と続きを話そうとして言葉に詰まってしまった。
ｼﾝﾄﾞﾝ「ん？どうした？」
ｿﾝﾐﾝ「い…や、ちょっと…」
その理由は、思い出せた事を喜んでいる場合じゃないのではないか、と思ったからだった。
あれは“夢”だったと自覚しているのに、どうしてもあの夢に拘ってしまう自分もいる。
ｲﾄｩｸ兄さんだって、一概に否定出来ないって言った。自分の夢はAに関係してたからって。
僕のだってそうだ。姫の事もそう。今しがた思い出したﾋﾟﾝｸのうさぎもそう。
Aに関係している。
あのﾋﾁｮﾙ兄さんでさえ、たかが夢の事なのに、大事な事を忘れてる気がするって言ってた。
忘れていた理由があるんじゃない？そして、思い出した理由も。
ていう事は、ﾒﾃﾞｭｰｻの事もやっぱり軽く考えてたらダメなんじゃない？
だって…、うさぎさんに頼まれたもん。
“僕はAに何もしてあげられないから、君がこれからもAを助けてあげてね？――本当にお願いね？”
もしあの夢が正夢になったりしたら…。
ｿﾝﾐﾝ「……ｼﾝﾄﾞﾝ」
ｼﾝﾄﾞﾝ「お前…。顔色悪いけど大丈夫か？」
ｿﾝﾐﾝ「変な事を言っているのは承知で頼むんだけど、もしも僕が…、石に変えられたら助けて」
腕を掴んで縋る様にして見つめると、ｼﾝﾄﾞﾝは他には何も言わず「分かった。任せろ」と言ってくれた。
珍奇な事を言っている僕を馬鹿にしたりせず、真剣に受け止めてくれる僕の親友。
本当にお前には感謝しなくちゃ。
僕は姫を助けるナイトなんだ。絶対に石になるわけにはいかない。
動けなくなったらAを助けてあげられない。
僕も同じ事を言ったんだ。うさぎさんに。
任せてって…。
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さく - はじめまして。SJを好きになって日が浅いですが、この作品に出会ってから毎日夢中になって読ませてもらっています。モジョさんの作品が好きです。ハラハラしてドキドキして、心があったかくなって、読んでる時が幸せだな〜って感じます。私にとっての栄養剤みたいです。 (2018年6月12日 0時) (
レス) id: 79ba6e646e (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - 何年か前にこの作品に出会って途中でリタイアしてしまいました。でもスジュが好きでこの作品の結末も気になってもう一度探し出しました。完結迄読みたいと思いました。 (2017年5月14日 16時) (レス) id: 4b160cd092 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ - 初めてまして！ﾓｼﾞｮさんのお話が凄く凄く好きです！続き 楽しみにしています！待ってます！！ (2016年3月2日 23時) (レス) id: dc004aa27f (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - おぉう！核心にジリジリ迫ってきております？あたしはこの中じゃシンドンタイプですな。こんなにあれこれ考えられないー！ (2015年2月6日 22時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - かのかさん» かのかｵﾝﾆ☆ わーい！ｵﾝﾆがSJの魅力に気づいてくれたー！スパショは面白いだけじゃなく、笑いあり涙ありでハマること間違いなしです！是非一緒に行きましょー！あ、あの動画見ました？ﾓｼﾞｮも爆笑でした！ｼｳｫﾅが急上昇中！ (2014年12月28日 1時) (レス) id: dbc4381dc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2014年5月30日 4時
