32-36 憶測VS事実 ページ37
■ HeeChul ■
俺だけに浮上した問題は、こんな話をしていて良いのだろうかという疑問。
ｼﾝ・ｼｳについて話していたが、ﾗｸﾀﾞに関係しているなら話したらまずいのかも知れないだろ。Aの名前も軽く出たしな。
そもそもｳﾆｮｸにはあの食事会についての話はしないでくれと頼まれている訳だから…やっぱまずくねーか？
ただ俺自身はヤツの事が気になるし、何か怪しいなと思うような不信感まである。
ｿﾝﾐﾝの言う通りもし本当にヤツがﾗｸﾀﾞ側の人間ならﾄﾞﾝﾍに近づかせないようにしなければならない。
どうしたもんか…と再度悩んでいる内にﾘｮｳｸに聞かせていた説明が終わりを迎えた。
「え〜…うーん…どうなんだろう。ｿﾝﾐﾝ兄さんの読みを否定する訳じゃないけど…。それはないんじゃない？」
否定する訳じゃないと言いつつも結局はやんわりと全否定するﾘｮｳｸ。
ｿﾝﾐﾝがどうしてそう思うんだと尋ねると、ﾘｮｳｸは決定打がなさ過ぎると答える。
確かにそうなんだよなと頷く俺達にﾘｮｳｸは更にﾄｩｷﾞが言った件を持ち出して、それを頭に置いて聞くとﾏﾈｰｼﾞｬｰになったのも偶然としか考えられないと言った。
「そうなるとｿﾝﾐﾝ兄さんの憶測は全部覆るよね。ｲﾄｩｸ兄さんが言うように憶測で人をｽﾊﾟｲ呼ばわりしちゃダメだよ」
自分の味方が出来て余程嬉しかったのか、ﾄｩｷﾞは「ﾘｮｳｷﾞ〜」と甘えるようにしてﾘｮｳｸを力一杯抱きしめる。
それを見たｿﾝﾐﾝは、自分の考えを全否定された訳だから当然の如く落ち込んだ。
「そう？俺的には覆すのにも決定打が足りないと思うけど」
「どうして？ｿﾝﾐﾝ兄さんのは全部憶測。でもｲﾄｩｸ兄さんが言った事は事実なんだよ？」
「確かに俺達のﾏﾈｰｼﾞｬｰになったのは社長の指示だったという点についてはな。でも、ｿﾝﾐﾝ兄さんがｼﾝさんをｽﾊﾟｲ呼ばわりした元の原因を作ったのもｲﾄｩｸ兄さんじゃないか」
ｷｭﾋｮﾝが反論するとｿﾝﾐﾝはしきりに頷き、「ｷｭﾋｮﾅ〜」と泣きつく様にして抱きついた。
これで双方に味方が出来た訳だが、今からこのせっまいｴﾚﾍﾞｰﾀｰの中でﾏﾝﾈlineが弁護人に扮するちっこいちっこい小規模な裁判ごっこが始まると思うと少し萎えそうになる。
正直聞いても何の解決にもならなさそうなんだよなぁ。
口じゃｷｭﾋｮﾝの方が達者だし、ﾘｮｳｸが言い負かされてすぐに終るだろうな。
32-37 待ったを掛ける→←32-35 俺らの懐に入る必要
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さく - はじめまして。SJを好きになって日が浅いですが、この作品に出会ってから毎日夢中になって読ませてもらっています。モジョさんの作品が好きです。ハラハラしてドキドキして、心があったかくなって、読んでる時が幸せだな〜って感じます。私にとっての栄養剤みたいです。 (2018年6月12日 0時) (
レス) id: 79ba6e646e (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - 何年か前にこの作品に出会って途中でリタイアしてしまいました。でもスジュが好きでこの作品の結末も気になってもう一度探し出しました。完結迄読みたいと思いました。 (2017年5月14日 16時) (レス) id: 4b160cd092 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ - 初めてまして！ﾓｼﾞｮさんのお話が凄く凄く好きです！続き 楽しみにしています！待ってます！！ (2016年3月2日 23時) (レス) id: dc004aa27f (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - おぉう！核心にジリジリ迫ってきております？あたしはこの中じゃシンドンタイプですな。こんなにあれこれ考えられないー！ (2015年2月6日 22時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - かのかさん» かのかｵﾝﾆ☆ わーい！ｵﾝﾆがSJの魅力に気づいてくれたー！スパショは面白いだけじゃなく、笑いあり涙ありでハマること間違いなしです！是非一緒に行きましょー！あ、あの動画見ました？ﾓｼﾞｮも爆笑でした！ｼｳｫﾅが急上昇中！ (2014年12月28日 1時) (レス) id: dbc4381dc9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2014年5月30日 4時
