32-35 俺らの懐に入る必要 ページ36
■ HeeChul ■
ｼﾝ・ｼｳはAの後を…と俺の単純な考えに対して、ｿﾝﾐﾝはそれは違うと思うと否定して来た。
Aの後をつける理由が分からないし、それならば俺達のﾏﾈｰｼﾞｬｰになる必要はないという理由だった。
むしろならない方が利口だ。目立つもん。と言ったｿﾝﾐﾝに待ったを出したのがｷｭﾋｮﾝだった。
俺達に近づいたらAに接近しやすいと考えたんじゃないかという意見だったが、ｿﾝﾐﾝはそれに誰もが納得の行く返答を寄こした。
それならAに直接関わりのある人に近づけば良い。あのﾘｸってやつとか、それから俺らよりﾕﾉ達のﾏﾈｰｼﾞｬｰになった方が接触率が上がる、とな。
俺らの懐に入る必要は何かという事を基準に考えれば、それで得をするのはﾗｸﾀﾞしかいない――
つまりｼﾝ・ｼｳはﾗｸﾀﾞ側の人間で、ﾄﾞﾝﾍに近づく為に俺達のﾏﾈｰｼﾞｬｰとしてやって来たという事かと確認を取ると、ｿﾝﾐﾝはその通りと言って力強く頷いた。
あの日ｼﾝ・ｼｳはﾗｸﾀﾞに付き添う形で食事会が開かれる店に行った。お嬢だし、まだ10代なんだから保護者のような人が付き添っていたとしてもおかしくない。
その主張に対しての反応は様々で、あり得るかも知れないと思った者もいれば、首を捻る者もいたし、ｲｪｿﾝは何の反応も示さなかった。
その中で一際大きな反応を見せたﾄｩｷﾞは、いい加減にしろとばかりに苛々した息を吐き出し何かを言い掛けたが、この時も邪魔が入った。
邪魔をしたのはｷｭﾋｮﾝで、お嬢に付添人を付けるのは分かるが、ﾄﾞﾝﾍがｼﾝ・ｼｳに良い印象を持っていない点はどう説明をするつもりだ、と。
それにﾊﾝｷﾞｮﾝも同意を見せ、ﾗｸﾀﾞの付き人でﾄﾞﾝﾍの情報を得るために俺達の懐に入るなら、気に入られるように振る舞うはずじゃないかと言った。
その通りだ。仲良くなっているのはﾄﾞﾝﾍじゃなくてｳﾆｮｸだ。
一先ずｳﾆｮｸを手玉に取っておけば、いずれﾄﾞﾝﾍも打ち解けるはず。というのがｿﾝﾐﾝが提示した返答だったが、どうもこれには自信がなさそうだった。
それでﾄｩｷﾞにもとうとう我慢の限界が訪れたのが、その時は俺も止めなかった。
どうでも良くなった訳じゃなくて、俺にはｳﾆｮｸの名前が出た事でまた別の問題が浮上したからだ。
俺がそれについて考えていた時、更にはﾄｩｷﾞが今から説教を垂れるぞってところで、ﾘｮｳｸちゃんが内股で一生懸命走って来たのだった。
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さく - はじめまして。SJを好きになって日が浅いですが、この作品に出会ってから毎日夢中になって読ませてもらっています。モジョさんの作品が好きです。ハラハラしてドキドキして、心があったかくなって、読んでる時が幸せだな〜って感じます。私にとっての栄養剤みたいです。 (2018年6月12日 0時) (
レス) id: 79ba6e646e (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - 何年か前にこの作品に出会って途中でリタイアしてしまいました。でもスジュが好きでこの作品の結末も気になってもう一度探し出しました。完結迄読みたいと思いました。 (2017年5月14日 16時) (レス) id: 4b160cd092 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ - 初めてまして！ﾓｼﾞｮさんのお話が凄く凄く好きです！続き 楽しみにしています！待ってます！！ (2016年3月2日 23時) (レス) id: dc004aa27f (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - おぉう！核心にジリジリ迫ってきております？あたしはこの中じゃシンドンタイプですな。こんなにあれこれ考えられないー！ (2015年2月6日 22時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - かのかさん» かのかｵﾝﾆ☆ わーい！ｵﾝﾆがSJの魅力に気づいてくれたー！スパショは面白いだけじゃなく、笑いあり涙ありでハマること間違いなしです！是非一緒に行きましょー！あ、あの動画見ました？ﾓｼﾞｮも爆笑でした！ｼｳｫﾅが急上昇中！ (2014年12月28日 1時) (レス) id: dbc4381dc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2014年5月30日 4時
