32-17 直感 ページ17
■ LeeTeuk ■
全て偶然か、と言うﾋﾁｮﾙの眉間にはくっきりとした皺が出来ていて、少し機嫌が悪そうでもある。
ﾏﾈｰｼﾞｬｰになった件は社長が決めた事であって、僕に聞かれても答えようがない。
ﾄﾞﾝﾍ達がいた場所に居合わせたとして、偶然以外の他に何があるんだと逆に問いたい。
そう言ったら、後をつけていたかも知れないだろうと言って来るから心底驚いてしまった。
「誰のだよ！だから決めつけないでってば！これはあくまでも憶測の話！」
「お前は自分の直感に自信がなくなったわけか。憶測でも一つの可能性として疑わなきゃなんねぇだろ。現に可笑しいと思う事が多過ぎる」
返って来た言葉に溜め息が出てしまった。ﾋﾁｮﾙに相談したのは失敗だったかなと思わずにはいられなかったからだ。
僕は怪しんだり疑ってるわけじゃないのに…。これは本当に。
確かに“もしかして”と直感で思ったのがｼﾝ・ｼｳさんの事だったけれど、外れてる可能性が充分にある事も頭に置いた上で話してる。
だってｳﾆｮｸはｼﾝ・ｼｳさんと仲良くなってるから。
さっき話したようにAとｼﾝ・ｼｳさんの仲で何かがあってﾄﾞﾝﾍが怒っているならば、一緒にいたはずのｳﾆｮｸも同じ反応であるはず。
ﾗｼﾞｵ番組で抜けた時間があるけれど、もしその時に何かあったのならﾄﾞﾝﾍが戻って来たｳﾆｮｸに報告してるはずだし。
それに、僕らにだって言うはずだよ。何で誤魔化す必要があるんだ――。
ﾋﾁｮﾙにそう話していて、自分自身でもそうだよなと思った。
「…ごめん。僕が悪いね。憶測で話すのは止めるよ。ﾄﾞﾝﾍにちゃんと聞いてみる。ﾐｽﾗｸﾀﾞの件もあるしさ」
「いや、聞かなくて良い」
思ってもみない言葉が返って来たから少し驚いた。
「何で？それが一番手っ取り早いし、確実でしょ？ﾐｽﾗｸﾀﾞの事もちゃんと言っとかなきゃ」
「ﾄﾞﾝﾍもあんな状態だし、今はそっとしとけ。ﾗｸﾀﾞの事も俺が話しとくわ」
無表情で淡々と話すﾋﾁｮﾙだが、どこか…何かが可笑しい。
「いいよ。僕から話すから。それとも僕から話すと何かまずい事でもあるの？」
口角をﾆｺﾘと持ち上げて尋ねてみれば、ﾋﾁｮﾙは気怠そうにしながら舌打ち返して来た。
まるで空気読めよ、お前…と言っているように見えて、僕としては余計に気になる態度だった。
ｼﾝ・ｼｳさんなんかより断然、お前の方が怪しいよ。
僕の直感がね、そう言ってる。
これは自信あるよ？
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さく - はじめまして。SJを好きになって日が浅いですが、この作品に出会ってから毎日夢中になって読ませてもらっています。モジョさんの作品が好きです。ハラハラしてドキドキして、心があったかくなって、読んでる時が幸せだな〜って感じます。私にとっての栄養剤みたいです。 (2018年6月12日 0時) (
レス) id: 79ba6e646e (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - 何年か前にこの作品に出会って途中でリタイアしてしまいました。でもスジュが好きでこの作品の結末も気になってもう一度探し出しました。完結迄読みたいと思いました。 (2017年5月14日 16時) (レス) id: 4b160cd092 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ - 初めてまして！ﾓｼﾞｮさんのお話が凄く凄く好きです！続き 楽しみにしています！待ってます！！ (2016年3月2日 23時) (レス) id: dc004aa27f (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - おぉう！核心にジリジリ迫ってきております？あたしはこの中じゃシンドンタイプですな。こんなにあれこれ考えられないー！ (2015年2月6日 22時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - かのかさん» かのかｵﾝﾆ☆ わーい！ｵﾝﾆがSJの魅力に気づいてくれたー！スパショは面白いだけじゃなく、笑いあり涙ありでハマること間違いなしです！是非一緒に行きましょー！あ、あの動画見ました？ﾓｼﾞｮも爆笑でした！ｼｳｫﾅが急上昇中！ (2014年12月28日 1時) (レス) id: dbc4381dc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2014年5月30日 4時
