32-13 ………次？ ページ13
■ EunHyuk ■
僕の問いを無視して親指の爪を噛み出したｲｪｿﾝ兄さん。
何かを考えているようだが、ｼｳ兄さんの車が黒色で高級車だったら何だと言うんだ。
羨ましいなぁ、憧れるなぁ、っていうｶﾞｼｶﾞｼじゃないよね？爪噛んでたらまたﾘｮｳｸやｷｭﾋｮﾝに怒られるよ？
兄さんがわざわざ僕の隣に座ったのは、もっと他の事を聞く為なのかと思ったのに車一つがそんなに気になった？
しかもさっき、“物件”と小さく呟いていたけど、車と何の関係があるんだよ。
ただｼｳ兄さんの車と言えば、もう一人変だった人がいたよね。
ｲﾄｩｸ兄さんも車の話になった時、何か変だったけど、あれもどうしてだったんだろう。
その兄さんはいつ来るのかな、と窓の外に顔を向けると、ちょうど後の皆が下りて来たところだった。
ﾄﾞﾝﾍの体調は僕が思っていたよりも優れないみたい。ｼｳｫﾝが身体を支えるようにしてﾋﾟｯﾀﾘと寄り添っている。
そうして見ていたら、最後尾を歩いていたはずのﾋﾁｮﾙ兄さんが皆を押しのけるようにして最初に乗り込んで来た。
「お、来たな。おはよう！」
年上であるｼｳ兄さんから挨拶をしたのにﾋﾁｮﾙ兄さんはそれを見事に無視にして、
「おい、ﾘｮｳｸとｷｭﾋｮﾝ！場所変われ！んで、ﾄﾞﾝﾍとｶﾝｲﾝに薬飲ませろ！」
一番後ろに座っている二人に指示を出す。
「分かった！言われた通り体温計も持って来たよ！」
「えー、何で俺も？面倒くさいから嫌ですよ」
ﾘｮｳｸとは違って移動を拒否したｷｭﾋｮﾝだが、ﾋﾁｮﾙ兄さんがたった一回舌を打っただけで腰を上げた。
座っている僕から見えるのは立ち上がった後ろの二人だけで前の人達の顔は見えないのだけど、無視されたｼｳ兄さんは今どんな顔をしているだろう。
代わりに謝るｲﾄｩｸ兄さんの声が聴こえて来たすぐ後、気にしなくて良いと言うｼｳ兄さんの声も耳に入って来た。
笑っているけれど、僕は涙ぐんでいた彼の姿を思い出していた―。
ﾋﾁｮﾙ兄さん…何で頭ごなしに無視するの？少しでも言葉を交わしてみれば良いのに。良い人だから。
Aだってそう思ってるのにな…。
あぁ、でもそっか。ｼｳ兄さんの事も憶えてないのかも知れない。
“俺の事、嫌いにならないで下さいね”
ﾄﾞﾝﾍの話だと、ｼｳ兄さんはAにそう言ったらしいけど…。忘れちゃった…かな。
何だか切ない。だって次に会った時……ん？え？あれ？
………次？
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さく - はじめまして。SJを好きになって日が浅いですが、この作品に出会ってから毎日夢中になって読ませてもらっています。モジョさんの作品が好きです。ハラハラしてドキドキして、心があったかくなって、読んでる時が幸せだな〜って感じます。私にとっての栄養剤みたいです。 (2018年6月12日 0時) (
レス) id: 79ba6e646e (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - 何年か前にこの作品に出会って途中でリタイアしてしまいました。でもスジュが好きでこの作品の結末も気になってもう一度探し出しました。完結迄読みたいと思いました。 (2017年5月14日 16時) (レス) id: 4b160cd092 (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅ - 初めてまして！ﾓｼﾞｮさんのお話が凄く凄く好きです！続き 楽しみにしています！待ってます！！ (2016年3月2日 23時) (レス) id: dc004aa27f (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - おぉう！核心にジリジリ迫ってきております？あたしはこの中じゃシンドンタイプですな。こんなにあれこれ考えられないー！ (2015年2月6日 22時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - かのかさん» かのかｵﾝﾆ☆ わーい！ｵﾝﾆがSJの魅力に気づいてくれたー！スパショは面白いだけじゃなく、笑いあり涙ありでハマること間違いなしです！是非一緒に行きましょー！あ、あの動画見ました？ﾓｼﾞｮも爆笑でした！ｼｳｫﾅが急上昇中！ (2014年12月28日 1時) (レス) id: dbc4381dc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2014年5月30日 4時
