【鬼滅の刃】無陽の杜

その肆拾 ページ42

おかしい

鬼のAさんなら直ぐに治るはずなのに首から血が止まらない


無惨に首を絞められていた時に何かされたのか


Aさんの名前をいくら呼んでも目は虚ろのまま

何も反応してくれない

俺がもう少し早く来ていれば何かできたんじゃないのかと後悔してしまう


「離れて！！」


Aさんがイキナリ大声で叫び腰に下げていた傘で攻撃してきた



先程迄虚ろだった目は真っ黒に染まり口からはヨダレが垂れている


「無惨に血を大量に注がれた」

「もうすぐ自我が無くなる」

「私を殺して」

治らなかった首の傷は治り体中に血管が浮き出ていた

Aさんは泣きながら懇願した


「もう自分を失いたくない」

「お願い」






＿＿＿水の呼吸 伍ノ型 干天の慈雨



Aさんの頸が落ちる


頸を斬る瞬間今までで1番優しく微笑んでいた

その肆拾壱→←その参拾玖

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す