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「こっちが俺、こっちが宇髄、高校と部活一緒なんだよ俺たち」
「なるほど」



…そこで気づいた。ケータイを見ることに集中していた私と先輩の距離は限りなく近くて、顔を上げたその先には先輩の綺麗な顔があった。2人してカチコチに固まり動けず、真っ赤に染まっていく顔。鼻先を撫でる先輩の匂いに酔いながら、なんとか顔を離して俯く私。



「……俺、ゼミで集まりあったんだ行くわ」
「アァ?!」



2人でごゆっくり、とニヤリと笑った宇髄先輩は荷物を持ってそそくさと行ってしまった。



…昨日から私は変だ。でもこの胸の騒めきに知らないふりを出来るわけがない。




「……木下、邪魔して悪りィ」
「い、いえ、ぜんぜん」



そんなことを言いながらも、私から離れようとしない彼。終いには私の向かい側の机に荷物を置いた。



「…俺もレポートあんだわ」
「そうですか、頑張って下さい」
「おォ」



…これも嫌じゃないと、思ってしまう私はもうそういうことなんだろうか。赤い頬でそっぽ向いて、震える指先でパソコンを開く目の前の彼も私と同じなのかもって自惚れても許されるのかな。



「昨日は送ってくれてありがとうございました」



こう言えば、彼はさらに顔を赤くして別に、とぶっきらぼうに言う。目が合えば1度逸らして、でもすぐ合わせて少しだけ照れたように笑う。



「ん」
「ありがとうございます」



やっぱり甘党なのかな。手渡されたそれは甘い甘いホワイトチョコの包み。いただいたホワイトチョコを頬張れば、口いっぱいに広がる甘い味。



_____その甘さというのが自分の中の何かを後押ししているようで。



嫌じゃない甘さを噛み締めながら、パソコンの画面に視線を落としてキーボードに指を滑らせた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:恋愛
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三月の専属ストーカーなつめみく - 宇随さんの小説でホイップ増量でェってセリフがリンクになってたから飛んでみたらいきなりさねみんがホイップ増量でェとか言ってて吹いた。 (10月25日 16時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にじさん» にじさん初めまして、コメントありがとうございます!実弥さんらしさがなかったら…と不安でしたし、皆さんが想像しやすいように描写の方も力を入れているのでそう言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます( ; ; )今後も頑張りますのでよろしくお願いします…! (2021年2月21日 23時) (レス) id: e728655408 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - コメント失礼します。蓮さんが書く実弥さんとても好きです…。こんな恋がしてみたい!ときゅんきゅんしてます…!描写も一つ一つが丁寧でとっても素敵で…これからもコッソリと更新を楽しみにさせて頂きますね。 (2021年2月21日 17時) (レス) id: 7dcf5a18d1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - パチ麻呂さん» パチ麻呂さん初めまして、コメントありがとうございます!実弥さんとの恋を楽しんで頂いてるみたいで私も嬉しい限りです!労いのお言葉までありがとうございます…!甘くしていけるよう努力してまいりますので今後もお付き合い頂ければ幸いです。よろしくお願いします! (2021年2月19日 22時) (レス) id: e728655408 (このIDを非表示/違反報告)
パチ麻呂(プロフ) - コメント失礼します。文章1つ1つが可愛らしいというか、恋してる気持ちになれて堪りません( ; ; )スマホ片手にジタバタしちゃうくらいキュンキュンします。これからも楽しみにしています。お体に気をつけて蓮さんのペースで更新頑張ってください! (2021年2月19日 5時) (レス) id: 1f374d88ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月26日 21時

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