魔女集会で会いましょう【歌い手】 (ページ8)

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蛇の魔女ページ8

「あら、拾い物？ふぅん、あんたも物好きね、仕方ないわ。育てましょう」

……

「ただいまー」

鼠狩りを終えて、母さんのもとへ戻る。蛇の魔女である母さんの棲むこの森は、本当に沢山の蛇が住んでいる。それこそ、木の数よりも多いんじゃないかってくらい。
その珍しさに、ときどき鼠がやってくることがある。それを狩るのが、俺とセンラに任された仕事。

「あら、鼠狩りは終わったの？」

「もちろん、ちゃんと始末して燃やしてきた！」

「母さんに動いてもらわんくても大丈夫ですからね」

母さんは、今は新しい子どもを温めているから、動くことはできない。この森の蛇たちを動かすにも、母さんの魔力を使わないといけない。

「ありがとうね、そろそろ準備しようかしら」

「今年はこんなんどうですか？」

「いや、母さんにはこっちの方が似合う！」

「あんたたちがそれぞれ、それ着ればいいじゃない」

私は何着たって同じだものと。
センラと、母さんにはどっちが似合うかを怒鳴りあっていると、母さんはそう言い放った。

「いや、それは流石にないわ」

「無理無理！」

「じゃあ今年も去年と同じにしましょ。ちゃんと準備しておきなさいよね」

そう言って、去年と同じドレスとローブを身に纏う母さん。俺たちの新しいきょうだいはもう、放っておいても生まれてこられるらしい。