29. ANNIVERSARY ページ30
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『これどうですか?』
工藤「今日の髪型に合っててかわいいよ」
『髪、気づいてたんですか?』
工藤「当たり前でしょ」
『やだ、私の彼氏様かっこいい…』
工藤「俺の彼女さんもかわいいよ」
・
なんてバカップルのような会話をしながら気に入った洋服を見せ合ったり試着していると
思ったよりも時間が進むのが早くて帰る頃には夕日が見えて綺麗だった
・
『今日はありがとうございました。久しぶりのデート楽しかったです!!』
工藤「またどこか行こう。泊りがけで旅行とかもいいね」
『旅行いいですね、行きたいです!!』
・
大輝くんと旅行なんてしたことがないけど、きっと楽しいんだろうな…
・
工藤「旅行の話は置いといて……はい、これ」
『え、なんですかこれ」
工藤「記念日なのでプレゼントです」
『そんなこといつもしないじゃないですか…』
工藤「なんか今日はあげたくなった、だから貰ってくれない?」
・
袋を開けると私が欲しかったワンピースが入ってた
気に入ってたけど値段を見て買うのを諦めたもの
大輝くんはそんな私に気づいてたんだ…
・
工藤「一番似合ってたから」
『ありがとうございます…でも高かったですよね、何かお返しします』
工藤「いいって、お返しがほしくて買ったんじゃないし」
『私の気が済まないんです!!』
工藤「じゃあ……そろそろ敬語やめない?」
『え、…』
工藤「付き合って3年経つし、年の差の壁をなくしたい」
『でも…』
工藤「それに将来的にも今から慣れたほうがいいと思って」
『え!?それって…////』
工藤「はは、顔真っ赤」
・
___そういう意味だよね
まだ決まったわけじゃないけど、もしそうなったら大輝くん以外は考えられない
・
『わかりました…』
工藤「じゃあ今から変えようか、俺の名前呼んで」
『……大輝』
工藤「それじゃ、夏樹は誰が好きなんだっけ」
『…大輝が好き』
工藤「俺も好きだよ」
・
恥ずかしくて俯いていた私の顎をとって上を向かされると大好きな人の顔が近づき唇が重なった
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作者名:ちぃ | 作成日時:2019年6月9日 0時