リーダーの彼女 (ページ22)

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平日の昼下がり
お客さんが来たので厨房から出ると利央がいた

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『いらっしゃいませ、いつもありがとう』

利央「いえいえ、いつも美味しくいただいてます」

『そう言ってくれるのうれしいな』

利央「ねぇ、今日何時にあがれる？ご飯行かない？」

『行く行く！！たぶん5時にはあがれると思う』

利央「オッケー！！じゃあまた連絡するね」

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そう言って利央はケーキを3個買ってくれた
買ってくれたのは全部私が作ったケーキ
自分が作ったものを喜んで買ってくれるのはとてもうれしい

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『ごめん、遅くなった～』

利央「お疲れ～そういえば聞いてなかったんだけど今日誘ってもよかった？」

『今日は大輝くんも友達とご飯行くって言ってたからちょうど良かったよ』

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久しぶりに友達に会うみたいでとてもうれしそうだった
私も一緒に来ないかと誘われたけど再開を楽しんでもらいたかったから行くのを断った
大輝くんはすごく残念そうだったけど…

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『今日買ったケーキ食べた？新作なんだけど…』

利央「もちろん美味しかったよ！！お嫁さんにもらいたいくらい」

『あはは、ありがとう』

利央「夏樹はケーキ作りの天才だね！！…やっぱり今年も手作りにするの？」

『うん、今いろいろ試作品作ってて、もう少しでどんなのにするか決まりそうかな？』

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もう少ししたら大輝くんの誕生日がくる
付き合ってから初めて迎えた去年の大輝くんの誕生日に手作りケーキを作った
市販のケーキでもいいけど、大切な人の特別な日だから気持ちの込もったものを贈りたい

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『まだプレゼント買いに行ってないんだよね…どんなのがいいかな？』

利央「それはやっぱり、夏樹でしょ。プレゼントは、わ・た・し♡ みたいな」

『え、何言ってるのかわかんないんだけど…』

利央「照れないでよ、毎晩愛されちゃってるくせに～」

『え、！？それは……////』

利央「え、本当に毎晩なの？羨ましい～！！」

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毎晩、とは言い切れないけどほとんど毎晩愛されてる
昨日の夜だってたくさん愛してくれて幸せだった
たくさんの愛をくれるから私も気持ちを返したい

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『なにがいいかな…』

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