リーダーの彼女 (ページ21)

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20. ページ21

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大輝くんが嫉妬するのは
いつも決まって私が "徹さん" と言うからなのは
わかってるんだけど、、、
これはまた新しいタイプの嫉妬、なのかな？

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『大輝くん、もしかして怒ってます…？』

工藤「うわうわうわ、これはすごいな！！」

『あの、大輝くん……』

工藤「え、これどうなんのかなー」

『……』

工藤「え、ちょっと何消してんの……、ん！？」

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テレビを消す私に抗議する大輝くんの言葉を遮って
軽く触れるだけのキスをする

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工藤「…なに、急に」

『思ってることがあるならちゃんと言ってください！！言ってくれなきゃわからないです』

工藤「なに、どういうこと？」

『最近ずっと大輝くんおかしいです……私が徹さんとデートに行ったから、嫌いになっちゃいましたか？』

工藤「あぁ、そういうことね…たしかに他の男とデートなんていくら徹でも嫌だよ。でも、デートに行ったからといって、夏樹を嫌いになるわけないよ、絶対に」

『でも、私に近づくの避けてますよね…？』

工藤「ごめん、それただの嫉妬……あまりにも
夏樹が可愛かったから、デートできる徹にヤキモチ焼いただけで、嫉妬で何するかわかんないから、夏樹のこと傷つけないようにしてたの」

『それならそうと、行くなって言ってくれればよかったのに…』

工藤「あんまり言うと、夏樹に嫌われるかなって思って言わなかったんだよ。最近気づいたんだけど俺って結構独占欲強いみたいで…ほら、そういうの嫌いな人っているから」

『そんなことないです！！私はうれしいですよ、大輝くんにヤキモチ焼かれるの…』

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そう言うと大輝くんの手が頬に触れて
自然とお互いの唇が重なり何度も角度を変えてキスをした

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『っん……大輝くん』

工藤「はぁ…そんなかわいい声で言うなよ、
あーだめだ！！今日はキスだけで終わり！！」

『…キス、だけですか？』

・

大輝くんが驚いた顔をして私を見つめる
自分でも恥ずかしいことを言ったのはわかってる
それでも今日は大輝くんと触れ合っていたい

・

工藤「…今日は嫉妬で何するかわかんないって言ったよね？」

『はい……でも、大輝くんがほしいです…』

工藤「…どうなっても知らねーからな、嫌って言ってもやめないから」

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その言葉を合図に私たちの甘い夜が始まった

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