14. MEMORIES ページ15
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ずっと言ってほしいと思っていた言葉を
大好きな人から言われるなんて思ってもみなかった
うれしさで涙が出そうになりぐっと堪える
___私も言わなきゃ
自分の想いを伝えようと口を開くけれど思い留まった
・
私なんかが大輝さんに釣り合うわけがない
仮に付き合えたとして、もし週刊誌にでも撮られたら…
そう思うとなかなか返事が出来ない
もしそうなったら他のメンバーや事務所にも迷惑がかかるし、何よりファンの人たちが悲しむ
芸能人ならまだしも、一般人の私なんかが…
なんて言われるんだろう、そればかりが気になってしまう
なかなか返事が出来ず沈黙だけが続く
それを破ったのは大輝さんだった
・
工藤「…夏樹ちゃんが今何を考えてるのか少しだけどわかるよ、、たしかに俺はグループとして活動してて、夏樹ちゃんが見れないような景色をたくさん見てきた。
もし仮に付き合えたとしても
普通の恋ができなくなるかもしれないし、夏樹ちゃんが苦しむことだってあるかもしれない…
でも、そんな時は俺が絶対守るから
例え全てを失ってでも夏樹ちゃんだけは」
『な、に言ってるんですか、、私なんかより多くの人を幸せにする方がいいに決まってます!!』
工藤「…ファンの人には悪いけど、俺は多くのファンより夏樹ちゃんだけを笑顔にさせたい、幸せにしたいんだ。その為なら何を捨ててもいい、そう覚悟決めて告白したんだ」
・
その言葉を聞いて私の中の何かが吹っ切れた
・
『…私にだってプライドはあります』
工藤「え、プライド?」
『守ってもらってばかりの弱い女の子は嫌なんです。私だって好きな人を…大輝さんを守りたい、幸せにしたいんです!!
だから…いくらファンの人たちに何か言われても
大輝くんを守るまで離れませんからね!!』
工藤「それって…どうしよう、すげー嬉しい
…言っとくけど俺、夏樹ちゃんにべた惚れだから嫌だって言っても離してあげられないけど?」
『わ、私も…大輝さんが大好きですから、お互い様です』
工藤「それじゃあ。これからよろしく彼女さん」
『はい…』
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これが2人の恋の始まりの記憶
・
・
やっと2人が付き合うまでの話が終わりました!!
本当に長くなっちゃいました…
過去編は終わりましたが、引き続き読んでくださるとうれしいです!
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作者名:ちぃ | 作成日時:2019年6月9日 0時