13. MEMORIES ページ14
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『大輝、さん…?』
工藤「え、夏樹ちゃん?」
花村「てことで、あとは任せました!!」
工藤「は、?どういうことだよ」
花村「僕今から徹くんと行動するんで夏樹のことよろしくお願いしますね、じゃ!!」
・
有無も言わさずにすぐにこの場を去って行く想太に違和感を感じるも、やっと会えて嬉しい気持ちで満たされる
・
『想太はああ言ってますけど、私1人で大丈夫ですから』
工藤「……」
『あの、大輝さん?』
工藤「へ!?あ、いや一緒にいようよ」
・
___見つめすぎたな
久しぶりに見る夏樹ちゃんの破壊力よ…
変に思われてないといいけど
・
工藤「どこか行きたいところある?」
『それが、ほとんど想太と行っちゃって…』
工藤「そっか…じゃあ俺の行きたいところでもいい?」
『もちろんです!!行きましょう』
・
それから集合時間までずっと一緒に行動した
昨日のライブの感想や今まで会えてなかった時に起こった出来事など、他愛のない話をたくさんした
話せば話すほど
一緒にいる時間が長ければ長いほど
もっともっと好きになっていく
・
あと少ししたら集合時間になる
また夏樹ちゃんに会えない日々が続くと思うとこのまま時間が止まればいいとさえ思ってしまう
・
工藤「ここからの景色の眺めがいいんだって」
『わぁ、すごく綺麗…』
・
そう言って隣で景色を見てる横顔がとても綺麗で
思わず見惚れてしまった
___ああ、好きだな
そう思ったらもう気持ちが抑えられなくなり
気がついたら手を握っていた
・
『、!?え、大輝さん?』
工藤「しばらくこのままでいよう」
『え、!?でも…』
・
周りを気にして手を離そうとする夏樹ちゃんの
手をさっきより強く握って逃がさない
・
『あの、大輝さん、、ファンの人が見てたら…』
工藤「……」
『あの、大輝さん…』
工藤「…好きだ」
『、、、え』
・
黙って俺を見つめる夏樹ちゃんに
俺はもう一度はっきりと言う
夏樹ちゃんに届くように…
・
工藤「好きです、俺と付き合ってください」
・
・
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作者名:ちぃ | 作成日時:2019年6月9日 0時